オランダの建築家集団MVRDVが設計を手掛けたことでも話題となっている表参道の新ランドマークGYRE。その3階に開かれた写真専門ギャラリーGallery White Room Tokyoのオープニング展となるトッド・エバリー『Hi-Fi + Wired』展が現在開催中だ。アートや建築を被写体とし、ドナルド・ジャッドの作品を撮影した写真など、各アーティストとの「事後コラボレーション」とも言えるアプローチによる作品で注目を集めている彼が、今回展示している作品は「ハイファイ」と「ワイアード」の2シリーズ。古き良きアナログ時代への礼賛、テクノロジー社会の行く末に対する畏怖などといった複雑な想いが、ミニマリズム的感性により表現された非常に美しい写真作品となっている。
Report:原田優輝

本展では、ブラウン社在籍中に数々のオーディオ機器のデザインを手掛けたドイツ人デザイナー、ディーター・ラムスが私蔵するブラウン社製オーディオ機器を撮影した作品が展示されている。






トッド・エバリーの作品からは対象物に向けられる独自の鋭い視点と、それを作品に落とし込む卓越したグラフィックセンスが感じられる。




本展のために制作した展覧会カタログ(限定1000部)も、ギャラリーで販売中。同ギャラリーは、Front RoomとSide Roomという2つの空間を持ち、両スペース合わせて年間14本程度の展覧会が予定されているという。


Side Roomでは、ホンマタカシの個展『Architectural Landscapes』も同時開催されていた。こちらの会期は12月16日まで。

Exhibition Information
『Hi-Fi + Wired』トッド・エバリー
Nov 1 2007 - Jan 6 2008 at Gallery White Room Tokyo
Artist Profile
トッド・エバリー
63年オハイオ州クリーブランド生まれ。ニューヨークとテキサス州マーファにあるドナルド・ジャッドの作品を撮影した写真により、90年代初頭に脚光を浴びる。現在は『ヴァニティ・フェア』誌などで幅広いジャンルの撮影を手掛ける一方、シカゴ美術館やサンフランシスコ近代美術館、ロサンジェルスガゴシアンギャラリー等で個展を開催している。また、07年夏には、東京国立新美術館で開催された『スキン+ボーンズ 1980年代の建築とファッション』展でも作品を発表した。











