「新感覚パーティ・ムービー」をコンセプトに掲げ、STUDIO4℃が仕掛ける一大プロジェクト『Genius Party<ジーニアス・パーティ>』が公開される。日本が世界に誇る“天才”クリエイターたちが、オリジナル脚本による短編アニメーション作品を作りおろしたオムニバス形式の本作は、今後の日本アニメーションの展開を占う試金石になり得る作品だ。
Text:原田優輝
『アニマトリックス』『マインド・ゲーム』『鉄コン筋クリート』などに見られるハイクオリティかつエッジーな映像と実験的なアプローチで、常にアニメーションの可能性を押し広げてきたクリエイティヴ集団STUDIO4℃。
彼らが、現時点での集大成として挑む今回のムービー・プロジェクトには、アニメーション界を代表する気鋭クリエイターが名を連ね、まさにSTUDIO4℃ならではといった、興味深いラインナップになっている。
実際に、『Genius Party<ジーニアス・パーティ>』のために彼らが作りおろした作品は、わずか15分という尺にも関わらず(むしろ短尺だからこそ、と言うべきか)、ファンタジックで抽象的なストーリーやアート志向の実験的映像から、王道青春ラブストーリー、さらにはSFヒーローモノまで、面白いほどにバラエティに富んでいる。
より美しい映像を追求することで、画一的になりがちな現在のアニメーション表現の流れのなかで、個性あふれる才能が競演する『Genius Party<ジーニアス・パーティ>』は、アニメーションが持つ真の可能性を問いかける。
『Genius Party<ジーニアス・パーティ>』は7/7よりシネ・リーブル池袋、渋谷シネ・アミューズ他全国順次ロードショー。
また、2008年には続編となる『Genius Party2<ジーニアス・パーティ2>』の公開もすでに決定している。参加予定クリエイターは、森本晃司、大平晋也、ヒロ・ヤマガタなど。
『Genius Party<ジーニアス・パーティ>』の参加クリエイターと作品については以下参照。
【『GENIUS PARTY』| 福島敦子】

オープニングを飾る『GENIUS PARTY』は、80年代にアニメーターとして活動を開始し、近年はイラストレーター、キャラクターデザイナーとして活躍する福島敦子による作品。「イメージが生まれるその瞬間」をテーマに独自の世界観が展開され、今回のプロジェクトを象徴する表題作になっている。
【『上海大竜』| 河森正治】

『超時空要塞マクロス』の斬新なメカデザインでアニメブームを牽引した河森正治。彼が監督した『上海大竜』は、前世紀後半の上海旧市街を舞台に、子供たちと時空パトロール隊が繰り広げる奇想天外なスペクタクルSFアクションだ。
【『デスティック・フォー』| 木村真二】

『スチームボーイ』『鉄コン筋クリート』で美術監督を務めた木村真二による初監督作品。“キモグロかわいい”4人の勘違いヒーローたちが繰り広げるスラップスティックで心温まるコメディ。
【『ドアチャイム』| 福山庸治】

漫画家として70年代から活動し、国内外でカルト的な人気を得ている福山庸治。今回監督を務めた『ドアチャイム』では、自分以外の自分に翻弄される主人公の高校生が、不条理で不思議な世界に巻き込まれる姿を描いている。
【『LIMIT CYCLE』| 二村秀樹】

『アニマトリックス』で作画監督を務めた二村秀樹は、2Dと3Dの垣根を越えた映像表現を得意とするヴィジュアルクリエイター。本作『LIMIT CYCLE』は、仮想現実空間を舞台に、シャープで幻想的なビジュアル表現が展開する詩的な作品になっている。
【『夢みるキカイ』| 湯浅政明】

『マインドゲーム』『ケモノヅメ』で注目を集める天才クリエイター湯浅政明。オリジナル脚本による初の短編作品となった『夢みるキカイ』でも、持ち前の独創的な想像力で、見るものをシュールで幻想的な世界へと誘う。
『夢みるキカイ』を制作した湯浅監督のインタビューは、こちらから。
【『BABY BLUE』| 渡辺信一郎】

『アニマトリックス』『サムライチャンプルー』などで若い世代のファンから絶大な信頼を得ているアニメーション監督、渡辺信一郎。今回は、幼なじみの男女による青春ラヴストーリーを描き、新境地を切り開いている。また、本作では柳楽優弥、菊地凛子の2人が声優に初挑戦している。

Information
『ジーニアス・パーティ』
監督:福島敦子、河森正治、木村真二、福山庸治、二村秀樹、湯浅政明、渡辺信一郎
アニメーション制作:スタジオ4℃
出演:柳楽優弥、菊地凛子ほか
配給:日活
2007 / 日本
(c)Genius Party














