97年の結成以来、エレクトロ・ヒップホップの可能性を追求してきたスマーフ男組。マジアレ太カヒRAW、コンピューマ、アキラ・ザ・マインドの3名のよるこのユニットが、待望のファーストアルバム『スマーフ男組の個性と発展』をリリースした。現場で培われてきた経験とスキルと愛とユーモアが満載された痛快な作品だ。
Text:原田優輝
「寝ても覚めてもエレクトロ」(彼らの代表曲『808 MYTH APPROACH』より)な活動を展開してきたスマーフ男組が、結成から10年を超える時を経て、遂にファーストアルバムを完成させた。
イベント出演、コンピレーション参加など、精力的な活動を展開してきた彼らのシーンへの貢献度を考えると、意外にも思える今回の“ファースト”は、彼らのオールドスクール/エレクトロ・ヒップホップへの偏愛が、全編にわたり貫かれている。
10年を超えるキャリアを通して、ワンアンドオンリーな活動を展開してきた彼らは、そのユニークな「個性」とともにさらなる「発展」をこのアルバムによって、レプリゼントする。
BPM”157″という思わずニヤリとさせられる変則的リズムで展開される『1, 2 Smurph』で幕を開ける本作は、サンプラー、リズムマシーンが駆使され、ネタの解体/再構築、リズムの反復/変化の実験が繰り返される。そして、スマーフ男組の代名詞ともいえるあの”虫声”ももちろん健在だ。
随所に感じられる、玄人をうならせるマニアックなセンスと、スマーフ流のユーモアで日常を切り取っていく生活密着型ポップミュージックの大衆性。計算され尽くされたリズム構築、それを実現させるインテリジェンスと高度なスキル、そしてエレクトロ・ヒップホップのファンクネス。ファーストにして、”貫禄”の完成度を誇る本作は、初心者からプロフェッショナルまでを満足させてくれる傑作だ。

Release Information
『スマーフ男組の個性と発展』
アーティスト名 : スマーフ男組
レーベル : LASTRUM
リリース日 : Jun 13, 2007

Artist Profile
スマーフ男組
スマーフ男組は、好事家の目を白黒させ、また、じゃぶじゃぶ泳がせた音響派ユニット、短命に終わったアステロイド・デザート・ソングスの活動休止をもって97年に結成、その七夕の夜に、勢いで命名された。メンバーは、マジアレ太カヒRAW(村松誉啓,MCとたくさん担当)、コンピューマ(松永耕一,ターンテーブルとたくさん担当)、アキラ・ザ・マインド(高橋啓,鍵盤とたくさん担当)の3人。ごく最近では、ライヴのサポートなどで紅一点、ナナオ・デル・モナコがときおり参加。また、ロボ宙とZen-La-RockからなるSPACE MCEE’Zとは、ジョイント活動を活発にこなしている。












