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Jyunya Ishigami Exhibition
Date: 8月24日~10月17日
Location: 資生堂ギャラリー

建築家・石上純也の個展『建築はどこまで小さく、あるいは、どこまで大きくひろがっていくのだろうか?』が現在開催中。石上がロンドンに本拠を置く美術系の出版社Thames & Hudsonより、2011年に出版予定の書籍から約60点の作品を選び、模型を主体とした展示を展開する。

KARL HYDE Solo Exhibition
Date: 8月25日〜9月15日
Location: ラフォーレミュージアム原宿

アンダーワールドのメンバーであり、クリエイティブ集団tomatoの一員としても活動するカール・ハイドによる世界初のソロ・ペインティング・エキシビションKARL HYDE“What’s going on in your Head when you’re Dancing?”が開催中。2メートル以上に及ぶ大作も含めた約90点のペインティング作品を展示するほか、創作ノートや制作のプロセスを収めた映像作品なども公開される。

SUGA DAIRO 7 DAYS BUTTLE
Date: 9月3日~9月9日
Location: 荻窪velvetsun

フリージャズピアニスト・スガダイローが7組のミュージシャンたちと即興演奏対決を行うイベント『スガダイロー七夜連続七番勝負』が開催される。出演者は松下敦(ZAZEN BOYS)U-Zhaan山本達久七尾旅人など。

文化庁メディア芸術祭2010

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RIKAKO NAGASHIMA | 長嶋りかこ | Art Director
長嶋りかこ アートディレクタ、デザイナー。1980年茨城県生まれ。2003年武蔵野美術大学卒業後、同年博報堂入社。ラフォーレ原宿の広告をはじめ、キリン「スパークリングホップ」のパッケージデザイン、ロンドンブーツ1号2号のトークイベントのアートディレクション等の他、装丁、ロゴ、サインなどのグラフィックデザインも手がける。また最近は現代美術家の宮島達男氏とともにアートプロジェクト「Peace Shadow Project」を立ち上げるなど、ものづくりの活動の場を広げつつある。現在アクリル作家の俵藤ひでと氏とのコラボでアクリルミラーを制作中、10月28日からROCKETにて発表予定。NYADC賞特別功労賞、東京ADC賞、JAGDA新人賞ほか受賞。

Contact
博報堂
URL:www.hakuhodo.co.jp
E-Mail:RIKAKO.NAGASHIMA
@hakuhodo.co.jp
「dicitionary」カタログ
「dicitionary」ポスター
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「YVAN」Art Direction
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「Future Marketing Summit Tokyo」
ポスター
「Future Marketing Summit Tokyo」DM
「Laforet Harajuku」ポスター
「KIRIN スパークリングホップ」
パッケージデザイン
「Future Marketing Summit Tokyo」
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「論論ブーツ」
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シンプルかつダイレクトにメッセージを伝えるアイデアと、女性ならではの感覚的なタッチを併せ持つ若手アートディレクター、長嶋りかこ。博報堂入社後、佐野研二郎氏の下での2年間の経験を経て、その後も試行錯誤しながら着々とキャリアを積み上げてきた彼女は、先日めでたく「2010年JAGDA新人賞」を受賞した。ここ最近は、広告以外の分野にも積極的に足を踏み出し、活動の場を広げている注目の女性クリエイターに話を聞いた。

Text:原田優輝

もの作りに興味を持ったのはいつ頃からですか?

子供の頃、うちは貧乏だったので、ほとんどオモチャを買ってもらえなかったんです(笑)。だから、何かをほしいと思ったら自分で作るしかなくて。幼い頃からそんな感じだったので、昔から手先は器用で、図工の成績は良かったです。でも地元は本当に田舎だったので、アートなどのカルチャー的なものや、洗練されたデザインなんかに触れる機会は全然ない子供時代でした。家族が持って帰ってきたラッキーストライクの箱を見て、カッコ良いなと思ったくらいでしたね。

もの作りを職業にしたいと思うようになったのは?

それも子供の頃からです。ノッポさんが作っているものをひたすら真似して作ったりしていたので、ずっとノッポさんのアシスタントになりたいと思っていました(笑)。その頃は自分でマンガを描いたりもしてみたのですが、長編マンガのストーリーを作ることができなくて、それなら4コママンガを描こうと思ったのですが、それもオチがうまくつけられなくて、あきらめました(笑)。中学に入ってからは、イラストレーターという職業があることを知り、興味を持つようになったりと、漠然と将来を考えた時に、絵の周辺にいることが自然な気がして、美大に進みました。でも、いざ美大に行くと、周りは自分より絵のうまい人達ばかりだし、課題はうまくいかないし、正直面白くなくて…。一応グラフィックデザインを専攻していたのですが、デザイナーになりたいとはあまり思っていなかったかもしれません。

論論ブーツ論論ブーツ

そこからデザイナーを志すようになったきっかけは何かあったのですか?

大学3年の時期に、海外の広告を見たことをきっかけに、デザインというものをちゃんと意識し始めるようになったんです。それまで、テレビや街で見かける広告は、タレントが出てきて商品がある、テレビ番組の延長のようなものっていう感じがあって、特に興味を持たなかったんです。でも、海外の広告は、一枚の気の利いたヴィジュアルだけで、明快に、かつチャーミングにメッセージを伝えてしまうものが多くて面白かった。それをきっかけに絵と言葉の関係に興味がわき、その頃から、一枚のヴィジュアルで完結できる絵作りを心がけるようになっていきました。私は当時、話すことがスゴく苦手だったので、学校の課題をプレゼンするときとかも、なるべく話さないで短く終わらせたかったから、見ただけで伝わるようなものを作ることで、プレゼンしなくていいという利点もありました。

博報堂に入ることになった経緯は?

広告に興味を持つようになったとはいえ、正直代理店とプロダクションの違いはまだよくわからなかったので、とりあえず大手代理店のなかでも、大貫卓也さんや佐野研二郎さんらがいた博報堂を受けて、運良く入ることができたという感じです。入社後は、自分で希望を出して、佐野さんのチームで2年間働きました。実際に彼の近くで仕事をしたことで、技術的な部分はもちろんですが、精神的な部分を知ることができたのが良かったです。

mana yamamoto exhibitionmana yamamoto exhibition

佐野さんからはどのようなことを学びましたか?

佐野さんは伝えることにスゴく貪欲で、でもそれを軽いタッチで伝える人なんです。佐野さんが作る広告もそうですが、彼は制作プロセスでのコミュニケーションにも、同じような軽やかさを持っています。カメラマンへの伝え方や、スタッフへの何気ない一言、得意先とのやり取り。すべてにおいて佐野さんはスゴくプレゼンが上手なんです。普段の会話も彩りがあって華やかだし、相手に想像させる話し方をするのがとてもうまい。広告は作る前から始まっていて、いいものを作るための環境も自分でディレクションしながら作っているという感じで、それは何気に精神力のいること。その辺を学んだ気がします。それまで私は、会話の仕方がよくわからなくて、言葉のキャッチボールをすることが下手で、自分の言葉が宙に浮くというようなことがしょっちゅうでしたから、佐野さんの会話を初めて聞いたときはびっくりしました。

クライアントから課題があったときに、最初に考えるのはどんなことですか?

それを普段の生活に違和感なく存在させるためにはどうすればいいかということです。まずは自分の生活に置き換えて、身近にこういうものがあったらステキかなと思いながら、存在感があるようなものを作れたらと思っています。もしくは全く逆で、普段の生活に明らかな違和感を醸し出すにはどうしたらいいかということを考えます。

Future Marketing Summit TokyoFuture Marketing Summit Tokyo

ターニングポイントになった仕事はありますか?

入社3年目で、佐野さんの下を離れてから初めて作った「FUTURE MARKETING SUMMIT」のDMの仕事は印象に残っています。たかだかDMだと思われがちですが、気持ちをダイレクトに伝える1対1のコミュニケーションであるDMには、広告の考え方が凝縮されている気がするんです。DMを見て興味が持てなかったら、それはすぐに捨てられてしまいます。だから、この仕事では、心を惹き付けるためにはどうしたらいいかというところから、コミュニケーションを真摯に考えてみました。このサミット自体が、新しいマーケティングや新しいメディアの使い方、新しいアイデアを紹介するサミットだったので、「古いアイデアは捨てる」というコンセプトで、ゴミ袋に入ったDMを作ったんです。この仕事は、自分で最初から最後までやった初めての仕事だったのですが、DMを受け取った人からの反響も多く、ADC賞もいただけて、自信に繋がりました。

そこからは順調に仕事を続けてこられたのですか?

いえ、そこから2年間くらいはあまり調子は良くありませんでした(笑)。相手からのお題に対して、しっかりと打ち返せず、いくらやっても空振り、というような状態でした。その頃はまだ自分のやり方を全然つかめてなかったし、単純に未熟だったんです。その後、キリン「スパークリングホップ」のパッケージの仕事をやったのですが、その担当の方が男らしい方で(笑)、私に「好きなようにドーンとやってみればいいんじゃないか」と言ってくれて。実際はもちろんすべて好きなようにできるわけではないのですが、この仕事をきっかけに、それまでの良くない流れを止めることができたような気がします。

最近の仕事についても教えてください。

ファッションブランド「ディクショナリー」のお仕事をやらせて頂いたのですが、この仕事のおかげで新しい引き出しができたような気がします。これは広告の仕事と違い、自分の中では今までにないくらい感覚をぶつけてブランドのイメージを膨らます仕事だと思ったので、ライブのような作り方をしました。広告づくりのように打ち合わせを事前に何度も重ねるというよりは、現場で誰かが鳴らした音に対して、どういう音で反応していくかというような感覚で、ひとつの曲を作っていくような流れでした、とても刺激的で楽しかったですね。この仕事をきっかけに、最近は広告だけに限らず、もっと自分の感覚にまっすぐになって素直な気持ちでものづくりをやってみたいという思いが芽生えました。

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実際に進めているそのようなプロジェクトはありますか?

先日、現代美術家の宮島達男さんを中心にアートプロジェクト「Peace Shadow Project」を立ち上げました。これは「非核の意思」を、自らの影を焼き付けることで表明するという参加型のアートプロジェクトです。あと、今は俵藤ひでとさんという若いアクリル作家の方と一緒に鏡を作っているんです。「みずかがみ」といって、昔の人が水面を鏡の代わりにしていたというところからインスピレーションを得て、水のような形をした鏡を作っています。アクリルミラーでつくる水の造形はとてもキレイですよ。私は気持ちの浮き沈みが結構激しいのですが、そういうときに鏡を見ると落ち着くことができるんです。泣いたり笑ったりする自分は、他人のような、自分のような、不思議な感覚になります。きっと昔の人が初めて水鏡に映った自分を見たときも、同じようなことを思ったと思うんですよね。

最近はコラボレーションワークが増えているようですね。

そうですね。昔は人と一緒に何かを作るというのは苦手だったのですが、最近はひとりではできないことを、誰かとコラボレーションして作ることでもっと遠くへ一緒に行ける楽しさを知りました。それにチームで仕事をしていくと、それぞれの感覚がぶつかって共鳴していく感じがして面白いんですよね。だんだん自分の物づくりの筋肉が付いてきたからこそ、その楽しさに気づけるようになってきたような気はします。

今後やっていきたいことなどがあれば教えてください。

もっと広い視野で「ものづくり」がしたいです。そこには広告も含まれていますが、もちろんそれ以外も、です。ものづくりにおいて、広告的なアプローチも好きですが、もっと身体的で感覚的なアプローチも好きなので、今は実験的にどちらも伸ばしていきたいです。作られたファンタジーの世界というよりは、ふと空を見上げたら虹がでていた、くらいの、普段の生活がちょっとステキになるものを作っていきたいですね。

みずかがみ

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