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THE TOKYO ART BOOK FAIR 2010
Date: 7月30日~ 8月1日
Location: 3331 Arts Chiyoda, Vacant

ZINE’S MATE主催の「THE TOKYO ART BOOK FAIR 2010」が、3331 Arts ChiyodaVacantの2会場で開催される。240を超えるインターナショナルな出版社、ギャラリー、アーティスト、ブックショップが参加する日本で唯一のアートブックフェアとなる。

HIFANA New Album release
Date: 7月28日

HIFANAによるオリジナルフルアルバム『24H』がリリース。「1日:24時間」というコンセプトのもと、朝起きてから寝るまでに起きる様々なことをテーマに制作された12曲と映像作品12本をCDとDVDに収録。大原大次郎ファンタジスタ歌麿呂など多数のクリエイターが参加する。

オノデラユキ「 写真の迷宮(ラビリンス)へ」
Date: 7月27日~ 9月26日
Location: 東京都写真美術館

パリを拠点に世界的な活動を続ける写真家オノデラユキの個展『写真の迷宮(ラビリンス)へ』が開催中。初期代表作に東京都写真美術館新収蔵作品「Transvest」、「12speed」を加えた9 シリーズ約60点が展示される。

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Public-Image.org/Interview/Music 3 月 3rd, 2010
AKIHIRO NAMBA | 難波章浩 | Musician
難波章浩 Hi-STANDARDのBa,Vo。「AIR JAM 2000」を最後に活動休止後、トラックメイカーとして活動の幅を広げ、積極的にクラブシーンでの活動を展開。様々なアーティストとのコラボや、コンピレーションへの参加・制作企画等も積極的に行う。2010年3月3日には新作「THE WORLD iS YOURS!」をリリース。

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難波章浩
URL:akihironamba.heteml.jp
「THE WORLD iS YOURS!」
AKIHIRO NAMBA(2010/TOY'S FACTORY)
「JUMP!JUMP!!JUMP!!!」
Music Video
「JUMP!JUMP!!JUMP!!!」
Music Video
「Songs For Tibet From Japan」
(2009/ULTRA BRAiN, Traffic)
「NEO PUNK」
ULTRA BRAiN(2006/Columbia Music Entertainment)

90年代に、数々の伝説を残したパンク・ロックバンド、Hi-STANDARDのフロントマンとして名を馳せ、2000年のバンド活動休止以降、メンバーとの確執の噂なども流れるなか、沖縄に移住し、TYUNK、ULTRA BRAiN名義での活動を展開してきた難波章浩。そんな彼が、ソロ名義としては初となるアルバム『THE WORLD iS YOURS!』をリリースすることになった。伸びやかに歌われるボーカル、そして、大幅に導入された日本語詞。そこには、近年力を入れてきたテクノ、エレクトロサウンドを基調としながらも、意外とも思えるほどにピュアでストレートなポップソングが並んでいる。様々な困難を乗り越え、新たなスタートラインに立った難波が、今伝えようとしているメッセージとは?

Text:原田優輝


まずはソロアルバムをリリースすることになった経緯を教えてください。

ULTRA BRAiNのアルバムをリリースした後、一緒にやっていたメンバーが、それぞれ独り立ちし始めたんですよ。僕にデジタルツールの使い方を教えてくれた仲間も、東京に行って雑誌の編集長になったりして。そういうことも踏まえて、それまでに彼らから教わったことをしっかりものにして、ソロ名義で独り立ちしようという思いがあったんです。

制作に入る段階ではどのような構想がありましたか?

とにかくポジティブなメッセージを伝えたいというのがありました。これまでに自分が乗り越えてきた山、それによって強くなった自分、培ってきたスキルといったものを全面に表現しようというのがコンセプトでした。

確かに、ポップな楽曲とポジティブなメッセージが全面に押し出されていますね。サウンドクリエイターとして、ストイックに音作りを追求してきたULTRA BRAiNとは対極にある作品ですね。

そうですね。ULTRA BRAiNの時は、怒りを全面に押し出すような曲もありました。そこから自分が大人になったというか、色々な感情を消化できるようになったんだと思います。それによって、ポップでクールな表現ができるようになった気はします。

ひとりになることで、TYUNKやULTRA BRAiNの時とは作り方もだいぶ変わったのではないかと思うのですが、いかがでしたか?

ひとりとは言っても、サウンド面での相談役的な人はいたし、大船に乗ったつもりでやることができました。例えば、バンドの場合はギターやドラムがいて、それも自分たちの音楽を表現する上でのひとつのシステムだと思うんです。そういう意味では、今回もそんなには変わっていなくて、その形態やベクトルが少し違うだけ。エンジニアの人ともコミュニケーションを取って良い関係を作りながら、良い意見は取り入れていく。それが本当に大切なことなんだということが、この10年くらいで本当に良くわかりました。もちろん、ハイスタの時から大切にしていたことなんだけど、時にはそれを見失うことがあったり、有頂天になってしまう時も正直あった。それをもう繰り返さないように、落ち着いて一つひとつ勉強しながら、乗り越えていったという感じですね。

難波章浩

とても伸びやかに歌われるボーカルも印象的でした。

それはまさに今回のポイントでした。エフェクトのかかっていないふくよかで伸びやかな等身大の声を収めるということは徹底しましたね。サウンド自体は、デジタルで作り込んでいるので、エフェクトがかかっているものが多いのですが、どの楽曲にも真ん中に「声」があるようにしたかった。最近、自分が音楽を聴いていても、生の声にスゴく耳がいっちゃうんですよね。結局、打ち込みの音楽にしても、人間から生まれているもので、その人が打ち出す波動が一番大切なんですよね。逆にそれさえあれば、どんな表現でも良いと思えるようになって、色々な迷いがなくなったんだと思います。

サウンド面は、打ち込みからバンドサウンドまでかなりバラエティに富んでいますが、難波さんのボーカルによって、統一感は保たれていますよね。

ハードコアパンクであろうと、フォーキーなサウンドであろうと、それをジャンルとして捉えるのではなく、難波章浩の「ポップス」として成立させたいと思っていて、それをつなぐものは、やっぱり自分のボーカルだったんです。ULTRA BRAiNの時は、声もサウンドのひとつとして捉えていたところがあって、完全にトラックメーカーに徹していた。あの頃はエレクトロニクスを取り入れ始めたばかりだったし、歌を全面に出す勇気がなかったのかもしれません。でも、今回は音もバッチリ作れるようになったから、思い切り歌うことができました。

難波章浩

制作期間はどのくらいかけられたのですか?

今回収録されている楽曲は、ULTRA BRAiN以降に作った相当な数のデモのなかから厳選しています。ULTRA BRAiN以降のの4年間は、デモ作りに没頭していたんです。その過程でソフトの使い方なども含め、トレーニングをしてきました。まずはツールを自由に使えるようにならないと、どうしても音が固くなってしまったり、遊びが生まれなかったりするので、とにかく毎日いじり続けていましたね。そうすることで、余裕も作れるようになったと思います。今回は音数を減らして、空間を聴いてもらうように意識しました。音がベタッと敷き詰められて、壁になってしまわないように気を付けました。

それが開放感や透明感あふれるサウンドにつながっているんですね。

大前提として、独りよがりの世界にはしたくないというのはありました。みんなで集まって、共有して楽しめるものにしたかったし、そういう情景を思い浮かべながら作っていました。それはやっぱり「AIR JAM」のステージなど、ハイスタ時代の強烈な体験があったから。沖縄にいる時は、ほとんど誰にも会わなかったんです。だからこそ、自然とみんなの顔が浮かんでくるんですよね。Hi-STANDARDを聴きながら育った人たちはもちろん、まだ音楽を聴き始めたばかりの人たちにも届けたいと思っていました。

難波章浩

沖縄での生活によって、音楽に対する考え方が変わった部分はありましたか?

ありましたね。沖縄にいる人たちが、この何年かでどんどん困難な状況になっていくのを間近で見ていたんですが、沖縄の人たちは、例えば音楽にしても、大変なんだということを歌うわけじゃなく、それを超えたところで表現しているんですよ。「アメリカ、このヤロー」なんて歌ってないですからね。沖縄で、三味線一本で歌っている人たちや、小さな島で若い高校生がハイスタのコピーバンドを楽しそうにやっている様子なんかを見て、この強さは何だろうな、と。ハイスタの時は、自分たちが最高ならそれで良いと思っていたり、周りに負けないという気持ちが強かったところがあった。でも、沖縄で生活するなかで、自分の中に届けたいものがあって、それを自分の言葉で表現すれば、必ず届くということを感じたし、何よりも人と共有してナンボだなと強く思いました。以前に、「SONGS FOR TIBET FROM JAPAN」というコンピレーションを作って、イベントをやった時も、日本にいるチベットの人たちがたくさん来てくれて、本当に良い表情で、ありがとうと言ってくれたんです。実際にチベットにいなくても、届けられるものはあるし、そのためにもやっぱりアクションすることが大切だなと。自分の頭のなかで悶々と考えていてもそれは届くはずはないし、実際にそういう時間があったからこそ、今は自分を解放しようという思いがスゴく強いんです。今回のミュージックビデオ「JUMP!JUMP!!JUMP!!!」にしても、自分ひとりの世界観を表現するのではなく、みんなが共有しているということを表現したかったんです。それで、Mixiで呼びかけたら、予想以上にたくさんの人が撮影に参加してくれて。あえて機材とかは一切出さずに、みんなでジャンプをしまくることで、エネルギーを表現したかったんです。

難波章浩

今回は日本語詞にも精力的に挑んでいますね。

はい。自分に子どもができたことで、その子たちの未来に向けて、何かを届けたいという思いが強かったし、日本の若者たちに「元気になれ!」というメッセージも届けたかったので、やっぱり日本語がベストだと思ったんです。以前に大沢伸一さんとやった「Our Song」も大きなきっかけになりました。あと、英語で歌うというハイスタの時のアプローチからも、もう解放されちゃっていいんじゃないかと思ったんです。実際に作ってみると、日本語の深さやスゴさというものも発見できたし、大変でしたがとても面白かったですね。

Hi-STANDARDでともに活動してきた横山健さんや恒岡章さんもゲスト参加されていますが、レコーディングはいかがでしたか?

率直に楽しかったですね。本当に和やかなムードで、変な言い方かもしれないけど、ハイスタの時よりも純粋に音楽を楽しめた感じはします。健くんとも会うのは何年ぶりかだったのですが、ミーティングとかをするわけでもなく、いきなりスタジオで会って(笑)。健くんは「難波が良いと思うフレーズを弾くから、どんどんリクエストしてくれ」と言ってくれて、そのなかで彼なりのギタープレイを出してくれました。「JUMP!JUMP!!JUMP!!!」のソロは本当に強烈ですよ。ツネもタイトなドラムを聴かせてくれたし、本当にスゴいミュージシャンたちと一緒にやっていたんだなと改めて思いました。スゴくパワーをもらったし、大船に乗ったつもりでやれました。なんかこういう関係性も新しいなと(笑)。

このふたりは最初から声をかけようと思っていたのですか?

いや、声をかけたのは、ホントにギリギリだったんです。自分の世界観がしっかり作り出せるようになったことで、やっと誘える自信が出てきたというか。やっぱり自分がヤバイと思えないと、彼らは誘えない。ましてや健くんは生バンドにこだわっている人だし、今回のようにエレクトロサウンドの上でギターを弾くというのは、なかなか難しいトライだったと思います。そういうこともあって、実は一度断られたのですが、もう一度お願いして、最終的には参加してくれることになった。そこを口説けたというのも自分にとってはとても大きかったし、生バンドとテクノの境を突破できたという意味でも、大きな出来事でしたね。

難波章浩

2000年のバンド活動休止後から現在にいたるまで、Hi-STANDARDへの思いは変化していった部分もあるのですか?

そうですね。ULTRA BRAiNの時は、今後ハイスタとして活動をするのかしないのかということにとらわれていた自分がどこかにいたのですが、ある時にそれを追い求めても何も始まらないんだなとわかったんです。それよりもまずは自分の城を築こうと。みんなもそれをやっているんだから、自分もやろうと思えるようになっていきました。そして、今回ふたりが参加してくれたことで、ひとつ評価されたと思えたし、とにかくうれしかったんです。やっぱり2000年の活動休止のショックというのが、ずっと自分のなかにはあったんだけど、そのトラウマ的な部分から解放された瞬間でしたね。やっぱり音楽ってスゴいな、と(笑)。

初のソロアルバムを作り終えて、今後はどのようなヴィジョンを見据えていますか?

自分はこれまでに本当にすばらしい人たちに動かされてきました。だから、それを自分だけのものにするんじゃなくて、今まで手伝ってくれたり、押し上げてくれた人たちにも届けることで、恩返しをしていきたいという思いがスゴく強いんです。良い音楽、食べ物、言葉、アイデアをどんどん取り入れて、それを自分からも出して、回転させていくことがとても大切。例えば、政治に携わるような人たちにしても、自分たちにとって何が本当に大切なもので、みんなが何を求めているかということをもう一度認識してもらいたいし、そういうリーダーシップがとれる人に現れてほしい。そのためにも、みんなが触発し合って、膨らませていけたら良いと思うし、それによって安心できる社会ができていったら良いなと思っています。環境やシステムはもうできあがっているので、これからは止まらないでフル回転させていきたいし、等身大の自分を常に見せていきたいなと思っています。

難波章浩

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