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HANAYO Exhibition
Date: 1月27日〜2月5日
Location: VACANT

ベルリンを拠点に活躍する日本出身のマルチアーティスト花代の個展『においと光と笑いと記憶と涙の関係』が開催される。体と心の間にふと訪れる、直接的かつ無意識的な感覚に焦点を当てた作品が様々なメディアで表現される。また、1月28日には、宇川直宏氏とトークセッションも予定されている。

TAKU ANEKAWA Exhibition
Date: 1月22日〜2月3日
Location: Gallery Speak For

刺繍やシルクスクリーンを用いたアートワークなどで知られる姉川たくの展覧会「理想論」が開催中。今回の展示では、姉川氏のイラストレーションにスポットを当てた作品が展示されている。また、alfredoBANNISTERとのコラボレーションによる姉川氏のイラストレーションがあしらわれたオリジナルシューズも置かれている。

中村紋子「USALYMAN」展
Date: 1月13日〜2月16日 
Location: B GALLERY

写真と絵画を精力的に制作する中村紋子の新作展 『USALYMAN』 がB GALLERYにて開催。サラリーマンをテーマに、100人にも及ぶ様々な職種のサラリーマンを撮影した写真作品と、圧巻のデッサン力と色彩センスで描かれた絵画作品が展示される。

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ICHIKO UEMOTO | 植本一子|Photographer
植本一子 84年広島県生まれ。写真家。02年、高校生の生活フォトコンテスト受賞。03年、日本写真芸術専門学校在学中に、キャノン 写真新世紀で、審査員の荒木経惟氏らから賞賛を受け、優秀賞を受賞する。2009年11月よりA/M所属。




Contact
植本一子
A/M Tel:03-5433-1137 URL:d.hatena.ne.jp/ichikouemoto,
www.am-tokyo.jp
E-Mail:info@am-tokyo.jp
ZINE 『FOR MY BABY』
『ホームシック 生活(2〜3人分)』(2009/フィルムアート社)

弱冠19歳にして、あのアラーキーから賞讃され、「キャノン 写真新世紀」優秀賞を受賞した写真家・植本一子。身の回りの友人たちを、柔らかな光の下で優しく切り取った数々のポートレートは、日常のなかに訪れるミラクルな瞬間を、その場のバイブレーションとともに届けてくれるものばかりだ。Public/imageでの連載でもおなじみの彼女に、インタビューを行った。

Text:原田優輝
 

写真に興味を持ち始めたのはいつ頃からですか?

中学3年の頃からです。もともと小さい頃から親が美術館によく連れて行ってくれるなど絵に触れる機会は多くて、自分でも描いていたので、高校進学の時に美術系の高校に行くことも考えました。でも、美術系の高校に行こうとすると、学区外入学になることもあって入れる人数がスゴく限られていて、結局あきらめました。ちょうどその頃、「情熱大陸」に平間至さんが出ている回を見て、それで写真家という仕事にピンと来たんです。

写真家という仕事のどういうところに魅かれたのですか?

もともと私は、美術に関わっていきたいと思うと同時に、たくさんの人と接する仕事をしたいと考えていたんです。芸能人が大好きというわけではないですが、そういう人たちに会えたりするのも面白いかなとか思ったりもして(笑)。平間さんの仕事をテレビで見た時に、写真家なら私がやりたいと思っていることを仕事としてできるんじゃないかなと感じたんです。あと、自分には、見たものをそのまま撮れる写真の方が、絵よりも向いているんじゃないかなと。

植本一子

実際にやるようになってから感じた写真の魅力というのはありましたか?

アラーキーの「センチメンタルな旅」と、大橋仁さんの「目の前のつづき」という写真集があるのですが、どちらも「死」をテーマにしたものなんです。それを初めて見た時の衝撃はいまだに印象に残っていますね。「死」というテーマはそんなに好きではないし、自分ではああいうものは撮れないと思いますが、写真ってスゴいなと。極私的な「死」をあそこまで深く掘り下げていくというのは、それこそ写真にしかできない表現だなと。

写真を撮り始めた頃からずっと「人」を撮り続けてきたのですか?

はい。私の周りにはスゴく面白い人たちが集まっていると思っていて、そういう人たちをみんなに紹介したいというつもりで撮ってきました。今もそれが根底にはありますね。

植本一子

写真を始めた当初は、どのような活動をしていたのですか?

高校に入って自分で写真部を立ち上げて、部費をやり繰りしてフィルムを買ったりしながら、すべて独学でスタートしました。次第に、自分が撮ったものを人に見せたいという欲が強まってきたので、写真の賞を色々調べて、高校3年の時に「写真新世紀」に応募して、佳作に入ったんです。それでだいぶ手応えを感じることができましたね。

写真を本格的に始めた高校生の時に「写真新世紀」に入賞というと、キャリアのスタートとしては申し分ないものですよね。これまで壁にぶつかったり悩んだりした経験はなかったのですか?

壁というわけではないですが、高校の時に写真を撮ることに夢中になりすぎて、行きたかった美大を断念したんです。それで写真の専門学校に進んだのですが、専門学校時代は本当につまらなかったですね(笑)。別に後悔をしているわけではないのですが、ここは自分がいる場所じゃないという思いがスゴくあって…。先生とかからも「こんな写真は早く卒業しろ」なんて言われたりしたんです。何でそういうことを言われたのかわからなくて、いまだに頭にきてます(笑)。そういう意味ではその当時の環境は相当つらかったですね。結局学校で学ぶことよりも、自分が面白いと感じる人たちと接している時間の方が私にとっては大切でした。

植本さんにとって被写体として魅力的に感じるのはどのような人ですか?

私は、撮られても平気な人しか撮れないんです。カメラを向けるとポーズを取ったり、わざとらしくなってしまう人には魅力を感じなくて。だから、時には気付かれないように撮ることもあります。カメラを持っていると相手に意識されてしまうこともあるのですが、そうなってしまうと私が撮りたい写真は撮れなくなってしまう。だから、やっぱり被写体は仲が良い人や、知り合ってから時間が経った人が多いですね。仕事で初めて会った人を撮ることももちろんありますが、いまだに慣れないです(笑)。

植本一子植本一子
シャッターを切りたくなる瞬間というのはありますか?

ありますね。それは突然来るのですが、完璧な瞬間っていうのがあるんですよ。かなり直感的な部分が強いのですが、一番重要な要素は光です。私は元来、「明るいところにいたい」という思いが強いんです。スゴく怖がりで、夜暗いところでひとりで寝るということがいまだにできなくて…。やっぱり暗いものより明るいものが良いと思うんですよね。

「明るい」「暗い」というのは、単純に光量の問題ですか? それとももう少しムード的なものも含まれるのですか?

例えば、暗くても星空とかキレイなものであればいいんです。でも、基本的に「暗い」ものに対して、あまり良いイメージがなくて…。見ていてスゴくイヤな気持ちになるものってあるじゃないですか。そういうものを人に見せて、イヤな思いにさせたり、傷つけたくないというのがまずあるんです。なるべく良いものを人に見せてあげたくて、それが私にとっては光だったりキレイなものだったりするんです。

とはいえ、現実から目を背けるわけではなく、植本さんの写真には圧倒的なリアリティを感じます。美しくキレイな世界を演出するのではなく、あくまでもありのままをフラット撮る感覚というか。

ポートレートなんかでも、よく撮ってあげたいという思いはもちろんあるのですが、なるべく「素」を撮りたいんです。バリバリに決めた顔というのは誰でも撮れると思うんですよね。だから、私にしか撮れないその人というのを撮れたらいいなとは常に思っていますね。

そうした時に、被写体とのコミュニケーションが大切になってくると思うのですが、何か植本さんなりのやり方というのはありますか?

普段から撮られ慣れている人から、ほとんど撮られたことないような人まで、色々な人がいるので、やり方は相手によりますね。あまり慣れていない人であれば、リラックスした楽しい感じでやりますし、逆に慣れていて堂々としている人の場合は、その人のなかにある一瞬の表情を引き出せればいいかなという思いで臨みます。どちらにしろ、あまり”写真用”の顔にならないように、ということを考えていきますね。そういう見分けが、最近やっとできるようになってきたのかもしれません。

植本一子

「Public-image.org」の連載でも色々と写真を撮って頂いていますが、その辺りの話についても教えてください。

南波一海さんとやっている連載では、色々な世界で活躍している人たちの「今」を残すということをやってみたいと思っています。その時代を残すということは写真にできるひとつの大きなことですし、日々変化している日常を、その時にしか撮れない写真として残したいなと。実際に始めてみて、技術的に未熟だと感じることも多いのですが、基本的には自分が行きたい場所に行かせてもらっているので楽しいですね。みなさん色々なものを作られているだけあって、絵になる部分もたくさんあるんです。

毎回仕事場を訪問しているわけですが、どういうところに着目されて撮影しているのですか?

やっぱりまずは全体像を見ます。そこから他のところでは見られない場所や、その人がよく現れている部分にズームしていく感じですね。

植本一子

ECDさんとのリアルタイムドキュメントコラム「WE ARE ECD + 1」(連載終了)では、どのように撮影されていたのですか?

石田さん(ECD)とは一緒にいることが多かったので、そのなかで撮っていた写真を使ったり、連載用にどこかに行って撮ったりということもありました。正直自分のことを色々書かれるのは好きではないのですが(笑)、連載は面白かったです。あと、もともと石田さんは絵になる人ではないと思っているので(笑)、そういう人をアングルとかを考えながら、いい感じに撮るための練習にもなりました(笑)。

ご自身のブログでも日々写真をアップされていますよね。そうしたアウトプットの仕方を見ていると、プリントをしたり、写真集を作るということへのこだわりがあまりないようにも感じるのですが。

確かにあまりないですね。どういうカタチで発表するにしろ、写真は写真ですからね。例えば、写真集にしても、絶対すべてを載せられるわけではないですし、その中からセレクトしてまとめて、「これがベストです」と言っても、次に見た時は「やっぱりこれも入れておけば良かった」となったりすると思うんです。その時々によって心情は違いますからね。だから私は、写真は一枚一枚が孤立しているものだと考えているところがありますね。

写真集にすることでストーリーを作っていくことよりも、撮った写真をリアルタイムでアップしていくスタイルが合っていると。

そうですね。ただ、どこかで区切りは付けなきゃとは思っています。もちろん写真集を作りたい気がないわけではないですし、本当は子供を産む前に一冊作りたかったんです。結局それもできずに、ずっと地続きになっちゃってますけど。写真集はスゴく大きいのが作りたいですね。とにかく量が多くて分厚いとか(笑)。そういうところから伝わることもあると思うので。あと、実際に作るのであれば、すべて人に任せたいという思いもあります。自分が口を出していくと終わりが見えないし、絶対にまとまらないと思うので(笑)。

植本一子

子供が生まれてから、写真との向き合い方は変わりましたか?

考え方やモチベーションの部分は変わっていないんですが、どうしてもくらし(子供)と一緒にいる時間が圧倒的に長いので、子供の写真が多くはなっています(笑)。どこかに行ったらこういう写真を撮りたいというアイデアは色々あるんですけど、なかなかそこに行けていないのが現状です。

今後撮りたい対象があれば教えてください。

妊婦を撮りたいんです。「妊婦カメラマン」という肩書きがあっても面白いかなと(笑)。最近、妊婦だった友達を撮ったのですが、それがスゴく良く撮れて。子供を産んでみて、みんなにも早く子供を産んで欲しいと強く感じたんです。子供を産むとやっぱり全然変わりますし、出産は怖くないということを写真を通して伝えたい。この不況でお金がなくて、子供なんか育てられないと言う人も多いですけど、そんなことはないんです。愛情さえあれば子供は育つと思っています。

植本一子


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『ホームシック 生活(2~3人分)』
Release Information
『ホームシック 生活(2~3人分)』












植本一子
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