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SOUTAISEI-RIRON New Album
Date: 1月7日

Public/image.FOUNDATIONにも出演した相対性理論のフルアルバム『ハイファイ新書』がリリース。ライヴで披露されている楽曲を中心に全9曲が収録されている。

Kozue Himi Exhibition
Date: 12月23日〜12月28日
Location: NOW IDeA by Utrecht

イラストレーター氷見こずえの最新作品集「furry」の出版を記念し、収録原画を集めた展覧会が青山のNOW IDeA by Utrechtにて開催中。

KATSUKI TANAKA Exhibition
Date: 12月19日〜2月1日
Location: CALM & PUNK GALLERY TOKYO

映像やマンガを始め、多様な表現手段で制作を続けているアーティストタナカカツキによる個展「炎の画家タナカカツキの生涯〜わだはガッポになる」 が開催中。100号サイズのキャンバスに描く緻密な風景画や、81,000枚もの静止画の連続を8時間かけて再生する作品などが展示されている。タナカカツキ氏のインタビューはこちらから。

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Public-Image.org/Interview/Music 10 月 16th, 2008
ZAZEN BOYS | ザゼンボーイズ | Musician
ZAZENBOYS
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ZAZEN BOYS
URL:www.myspace.com/zazenboys, www.mukaishutoku.com
『ZAZEN BOYS 4』
(2008/MATSURI STUDIO)
『ZAZEN BOYS Ⅲ』
(2006/MATSURI STUDIO)
『ZAZEN BOYS Ⅱ』
(2004/MATSURI STUDIO)
『ZAZEN BOYS』
(2004/MATSURI STUDIO)

リリースする度に、常に進化し、新しい展開を聴かせてくれるザゼンボーイズ。一ファンとしてはヒヤヒヤする瞬間だが、必ず高いクオリティで、緊張感に満ちたアルバムを届けてくれる。リリースされたばかりの4枚目のアルバムは、リード曲としてリリースされていた『I Don’t Wanna Be With You』のテイストを踏襲し、ダンスミュージックの方法論や音的要素を取り入れた作品となった。ギターロックバンドとしての印象が強かったザゼンボーイズにとって、今作はかなりの実験作と言えるだろう。向井秀徳に話を聞くべく、マツリスタジオを訪れた。

Text:大草朋宏

今作はダンスミュージック的な要素や手法を非常に多く取り入れていますね。

これまでのザゼンボーイズのバンドサウンドは、ビートが変則的で、人によっては踊りづらいところがあったと思います。ライブ会場ではどうノっていいかわからないから、呆然と固まってしまう、という光景も目の当たりにしていまして。自分としては、ギクシャクしたビートこそダンスミュージックじゃないかな、とも思っていたので、それはそれで面白いんですけどね。でもその一方で、もうちょっとわかりやすく、ノリやすくしたいなというのもありまして。4つ打ちの永遠に続いていくような、同じ風景がずっと続いていく世界観にトライしたいと思ったんですよね。それで昨年リリースしたシングル『I Don’t Wanna Be With You』という曲を作ったんです。この曲自体はバンドで演奏したものだったんですけど、今回の収録曲のうち、だいたい半分くらいは、打ち込みで作りました。そういったところからもダンスミュージック的な肌触りが強まったんでしょうね。

お客さんを踊らせることはできそうですか?

どっちにしろみんな固まってしまうかもしれない(笑)。4つ打ちといっても、いろんなタイプがありますよね。一般的には、わかりやすい盛り上がりがある派手なモノが好まれるようですね。私の音楽的趣味かもしれないですけど、みんなが一発で共有できるアンセム的なものをサービスとして提供するということに違和感があって、苦手なんです。何も考えずに、みんなが一発で盛り上がるパーティトラックを作ればいいんでしょうけど、なかなかそういうふうにはいかないんですね。130〜140くらいのBPMが好まれるようですけど、…ワタシには速いんですよね(笑)。

ZAZEN BOYS

確かにダンストラックとして、BPM130〜140は少し速めな気がします。かなり身体的というか。

本来4つ打ちというのは、キックのサウンドがブレずに、同じビートが繰り返し続いていくわけですよね。それは往々にして気持ち良いんですけど、自分はもっとキックの一発一発の残響というか、空気感を感じたいんですよ。一発一発が部屋の空気を揺らしているような感じ。それが好みですね。ただそれではお客さんは「パッパラパー」にはなれない(笑)。自分としては、それでもすごく衝動は感じるんですけど。

過去の作品においても、「ダンスミュージック」を作っているという自覚はあったのですか?

音楽のジャンル的には、ロック、クラブ、ブラックといろいろありますけど、音楽をやっている以上、人の感情を揺さぶりたいという気持ちがありまして。体を揺らしていなくても、感情を揺らしていれば、その人はダンスをしていることになると思うんです。だから、自分たちがやっているものも、ダンス・ミュージックだと思っています。体でリアクションするのか、心で反応するのかの違いだけなんです。ダンスなのかなんなのかわからない奇妙な動きをしてしまうお客さんもいらっしゃいます。つまりひとつじゃないんです。同じ手の振りで、同じダンスで、同じところで歓声をあげる。これには抵抗があります。もっといろんなリアクションの仕方があると思っています。ただ、それにしても「固まっているな」と感じることはありますね(笑)。踊らせたいという私の意図は、ちょっとズレているのかもしれないですね(笑)

ZAZEN BOYS

デイヴ・フリッドマンをナンバーガール時代以来、久しぶりにプロデューサーとして起用していますが、どのような作用がありましたか?

ずっとここマツリスタジオで曲を作っていると、だいたいこうなるだろうという想像がついてしまうんです。とにかくこの地下室から外に飛び出したかったんでしょうね。その行き着く先が彼だった。誰かに頼むなら、以前にずっとやっていたデイヴしかいないと。彼が持っているドリーミーでファンタジーな部分が付け加えられたと思います。でも一方では、彼は極端な音作りもするんですよ。過激さとファンタジーが同居した部分があってそこが好きです。そういうサウンドにはなったと思います。

今回の作品は、バレアリック的な気持ちよさと中毒性があると感じました。ディレイがかかっていて、上音がフワフワして空間に広がりがありますよね。

自分でも「繰り返されるナンチャラカンチャラ」と歌詞で何度も言ってますからね(笑)。やはり「繰り返し」がテーマなのかな、と。浮遊感を描きたいというのは、自分の根本的な思考だと思いますけど、確かにほとんどのサウンドにディレイがかかっておりまして、放った言葉なり音が繰り返していくという、とても非現実的な音なんです。そこにファンタジーを感じると言いましょうか。「繰り返されるナンチャラカンチャラ」っていう自分の歌詞世界にも“ずっぱまり”ますし。

ロックサウンドに打ち込みを取り入れるのは、珍しくはない時代になりましたが、制作後に振り返ってみて、奇しくもそのような時代にリンクする作品になりましたね。

打ち込みを使うことはあまり想像していなかったのですが、鍵盤を使うようになって、広がりを感じたかもしれません。ギターと同じコードでも、鍵盤で鳴らすと雰囲気が違う。そこで別の風景が見えたりして、打ち込みにもあまり抵抗を感じなくなりました。でも、打ち込みの曲でも、人の魂に届いたり、フィジカルな部分を感じさせるものもありまして、機械でも人間臭いものってあると思うんです。例えば、ムーディマンのビートはスゴくソウルフルで、魂が込められていると思います。アーサー・ラッセルも、人を踊らせるためだけではない曲作りをしていて、すごく念がこもっている。それと同じということではないんですけど、音楽に魂を宿らせるっていうのは、絶対的に重要なことだなと思っています。カタチはどうであれ、それは忘れたくないし、それがないと楽しくないですよね。

ZAZEN BOYSZAZEN BOYS

そもそもコンピュータを使い始めるようになったきっかけは何だったのですか?

Logic Express」というソフトを昨年から使い始めたんです。最初は、スゴく複雑で取っつきにくそうなイメージを持っていたんですけど、使ってみたら、ギターやキーボードを弾いたりするような感覚で曲を作っていけて、意外に勝手がいいわけです。この(マツリ)スタジオ以外の場所でも、ノートパソコンさえあればできるので、ツアー中の楽屋とか、ホテルの部屋で作っていましたね。ツアー先の地方都市のホテル部屋で夜中ひとりで作ったりしていたんですけど、非常に薄暗い部屋で作っておりましてね。さっきまでライブをして、熱を放出したあと、ひとり部屋に戻ってきてね、祭りのあとの寂しさとでも言いましょうか。そんな状況のなかでやっておりましたので、どこか心の奥底が寂しいなという気持ちがダイレクトに出ましたよね。それは言葉にしてもそうだし、曲の音色とかにも繋がっていると思います。

自然にあふれてきたその「寂しい」という感情を、そのまま素直に曲に込めたのはなぜですか?

パソコンで作った曲を、打ち込みではなく、バンドサウンドに置き換えようかとも思いました。ただまぁ、ホテルの部屋で作っている感じがすごくグサッときたんです。「この寂しさはリアルだな」と。「今、この気持ちがこのMacに注入されているな」と思ったんですよね。だから、これをわざわざバンドサウンドに変換する必要もないし、このカタチじゃないと嘘になるんじゃないかなと。

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これを聴いたリスナーには、「寂しい」という感情をどう捉えて欲しいと思いますか? 寂しさを共有するのか? 寂しさから解放されるのか?

寂しさに支配されるのは良くないですけど、まったく寂しくない人もいないですからね。「いま寂しい」と思う一瞬の気持ち、その瞬間を切り取っています。それだけを歌っているのかもしれないですよね。「ボクも寂しい、キミも寂しいのか、一緒に死のうよ」という歌は歌っていないつもりですし、その逆も歌っていない。「寂しさは当然ある、しようがない」ということしか言ってない。「そんなこと言わないでくださいよ、寂しくなるじゃないですか」という人もいれば、「ウンそうか、寂しくていいんだ、明日もがんばろう」という人もいるだろうし、「オレは寂しくなんかねえよ、そんなしみったれた歌を聴かすな」という人もいるかもしれない。いろいろあっていいんです。

最後の質問です。ザゼンボーイズのライブを観ていると、『リフマン』のようなロックな曲が、やはり一番盛り上がりますし、そういうファンがメイン層だと思うんです。余計なお世話かもしれませんが、彼らに対して、今作のようなアルバムを出すことで、マイナスの反応が多くなってしまうという怖さはありませんでしたか?

まったくない、と言いたいところですけど、そうは言えない。でも、ほとんど、ないですね。それを気にしていたら、やっていけないですよね。自分たちのやりたいことを自由にやらせてもらいます、というスタンスは変わらないですから。

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