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SOUTAISEI-RIRON New Album
Date: 1月7日

Public/image.FOUNDATIONにも出演した相対性理論のフルアルバム『ハイファイ新書』がリリース。ライヴで披露されている楽曲を中心に全9曲が収録されている。

Kozue Himi Exhibition
Date: 12月23日〜12月28日
Location: NOW IDeA by Utrecht

イラストレーター氷見こずえの最新作品集「furry」の出版を記念し、収録原画を集めた展覧会が青山のNOW IDeA by Utrechtにて開催中。

KATSUKI TANAKA Exhibition
Date: 12月19日〜2月1日
Location: CALM & PUNK GALLERY TOKYO

映像やマンガを始め、多様な表現手段で制作を続けているアーティストタナカカツキによる個展「炎の画家タナカカツキの生涯〜わだはガッポになる」 が開催中。100号サイズのキャンバスに描く緻密な風景画や、81,000枚もの静止画の連続を8時間かけて再生する作品などが展示されている。タナカカツキ氏のインタビューはこちらから。

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Public-Image.org/Interview/Movie 9 月 3rd, 2008
TARSEM | ターセム | Film Director
ターセム contact
『落下の王国』(2008 / ムービーアイ・エンタテインメント) (c)Goodly Films,LCC. ALL Rights Reserved.
『落下の王国』(2008 / ムービーアイ・エンタテインメント) (c)Goodly Films,LCC. ALL Rights Reserved.
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『ザ・セル』(2000 / ギャガ・ヒューマックス) (c)Goodly Films,LCC. ALL Rights Reserved.
『ザ・セル』(2000 / ギャガ・ヒューマックス) (c)Goodly Films,LCC. ALL Rights Reserved.
『ザ・セル』(2000 / ギャガ・ヒューマックス) (c)Goodly Films,LCC. ALL Rights Reserved.

ナイキスミノフをはじめとする多くのCMや、R.E.M等のミュージックビデオのディレクションで数々の賞を受賞し、世界中を熱狂させてきた映像作家ターセム。その彼が、2000年の映画初監督作『ザ・セル』から8年、世界各地のロケーションで撮影された現実と空想の世界を行き来する幻想的な物語『落下の王国』を完成させた。構想26年、撮影期間4年というこの大作の公開に先駆けて来日した彼に、制作の舞台裏について聞いた。

Text:須永貴子

新作『落下の王国』、素晴らしい映像でした。今回、CGを使わずにロケでの実写撮影にこだわった理由を教えてください。

映画には、物語、音楽、役者、アートディレクション、衣装など、たくさんの要素がある。ロケーションもそのひとつ。だけど多くの人が、比較的ロケーションを軽んじているように思えるんだ。その理由は、クルー全体で移動するのは難しいし、費用がかさむから。特に独立系の作品は予算がないからゲリラ撮影をして、結果クオリティの低い映像ばかり。アメリカでは、インディペンデント映画といえばろくでもない映像と決めつけられているんだよ。だから、自分はそうじゃない作品を作りたかった。せっかくCMの仕事なんかで世界中を旅をたくさんしてきて、素晴らしい風景を知っているのだから、それを映画として残したかった。世界はものすごいスピードで変化しているから、何年後かに同じものは撮れないと思ったのも、理由のひとつだね。“記録”という意味でも、CGを使いたくなかったんだ。

世界遺産の撮影許可を取るのは難しいです……よね?

もちろん!(笑)

そうですよね(笑)。許可を取れずに諦めたロケーションもあるのですか?

ないよ。たとえば、タージ・マハル。あそこは絶対に撮影許可が出ない場所なんだけど、正面と背後が対称になっているから、裏側から撮ったんだ。裏から撮る分には許可は必要ないからね。

ターセムターセム

そのロケーションを背景に、入院中のスタントマンが少女に語って聞かせる“物語”が展開しますよね。また、石岡瑛子さんがデザインした、登場人物たちの衣裳も素晴らしいですね。

この映画の衣装はすべて瑛子がデザインしたんだ。物語部分だけでなく、リアルなパートも。病院の制服、スタントマン、少女の服、すべてね。

そうなんですね! 石岡さんとはどうやって作業を進めていったのですか?

まず、キャラクターに関するものスゴく短い基本情報を渡すんだ。どういう人物で、どうなるのか。たとえば、物語に登場する生物学者のダーウィン。僕は進化論を唱えたダーウィンに子供の頃から憧れているから、キャラクターに使いたかった。でも、彼女からしたら、蝶を探しているオジサンにしか思えないらしく、蝶の羽根の模様をあしらった毛皮に、イギリス人だからいちおう帽子を被せた、ポン引き風の衣装ができあがったというわけ(笑)。そのほかの選択肢とあわせて2〜3個は出してくれるから、たいていはそこから選ぶ形になるけれど、まれに、15案くらい作ってもらうこともあるったよ。

やりとりは、スケッチを直接見るんですか? それともメールのやりとり?

彼女とは、プロデューサーのニコ・ソウルタナスキが非常に親しくなっていることもあって、家に遊びに行けばフロアに広がっているスケッチが見られるんだ。非常にパーソナルなコミュニケーションが取れたよ。

ターセム

衣装デザインが演出に与える影響を教えてください。例えば、物語に登場するエブリン姫は蓮の花をモチーフにした仮面を付けています。また、6人の勇者に復讐される総督オウディアスが最期を迎えるのは蓮の花が浮いたプールです。石岡さんの衣装デザインによって、総督オウディアスの死に方が決まったのでしょうか?

美しいものを選んだら、偶然一致しただけだよ(笑)。まず、「人間というのは心をすべて明らかにしないよね」という話を瑛子にしたら、こういうマスクをデザインしてくれたんだ。そして、総督が死ぬシーン。これはボンベイで撮ったんだけど、撮影で使ったプールがスゴく汚かったんだ。ブルーに染めてみたけどやっぱりみすぼらしくて。どうしようと思っていたら、すぐ近くの蓮の花がたくさん咲いている場所を教えてもらえたので、そこから拝借して水面に置いただけなんだ。とはいえ、必然とまでは言わないけれど、無意識のつながりはあると思う。どちらも僕のなかから生まれたものだからね。

監督の作品からは、さまざまな宗教的な影響を感じます。この作品でも、メヴラーナ教団のセマーダンス(旋回舞踊)、バリ島のケチャなど、異なる宗教的なものが登場します。監督のなかに、宗教はどんなものとして存在しているのですか?

僕自身は10歳で無神論者になったんだけど、イスラム教、キリスト教、ヒンドゥー教、シーク教など、ありとあらゆる宗教系の学校に通ったんだ。そこでひとつわかったことは、人間が神や宗教を信じ、心を動かされると、必ず美しい建物や音楽、物語、絵画、彫刻といった芸術が生まれるということ。僕は神の存在は一切信じないけれど、人間が神を敬愛するがゆえに作った美しい芸術が、僕のような無神論者の心を動かすということは確実にある。バッハの「マタイ受難曲」にしても、彼の神に対する畏敬の念がなければ生まれなかった。芸術を生むための原動力としての神の存在は私には一切関係ないけれど、そこから生まれた芸術には感動するよ。

ターセム

『ザ・セル』では馬が輪切りになるシーンが論議を呼びました。『落下の王国』でも、さまざまな“死”のシーンが童話的残酷さで描かれています。血や暴力、残虐描写について、自分のなかにルールはありますか?

文化によって許容度が違うから一概に言えないし、意見は受け入れるけど、基本的には「そんなの知るか!」というのが僕の姿勢。人間は切られたら血を流すよね。それを普通に描くのがダメで、戦争で何万人が爆破されて死ぬシーンを良しとする、そんなバカな話はないと思う。アメリカでは『落下の王国』のレーティングは18+(18歳以上対象)。本当に考えられないよ。僕の周りにいる子供たちは、この作品を面白がってくれているのに! 基本的にはそんな規準は興味もないし、受け入れるつもりもないよ。

主人公の少女が、映画の中で唱える「googly」というフレーズがあります。これは、監督の制作会社の名前でもあります。そこに込めた意味を教えてください。

英語では「寄り目」という意味なんだけど、インドではクリケットで、ある方向に投げると見せかけて違う方向に投げることをgooglyっていうんだ。フェイントみたいなもんだよね。トロイの木馬みたいに、外見と中身がぜんぜん違う作品を作りたいと常々思っているんだよ。

ターセム

意外性のある映画や受け手によって解釈の仕方が違う映画ということですか?

うん。たとえば、子供ってこっちの意図とは違う受け取り方をしたりするよね。『落下の王国』の物語部分は、スタントマンから聞いた話を“少女が”想像したものになっているんだ。だから、スタントマンはネイティブアメリカンのつもりで「インディアン」と言っているけれど、少女の想像のなかではターバンを巻いたインド人が活躍するんだ。

そこに気付く観客はほとんどいないでしょうね。面白いです。次回作の具体的なプランはありますか? また、映画とそれ以外の仕事のバランスは?

次は、ギリシャ神話をモチーフにしたスタイリッシュなアクション映画を作りたいと思ってるよ。映画に取り組んでいる時は、他の仕事をやる時間はとてもないけれど、自分を現場に呼んでくれる仕事はすべてするつもり。現場がいちばん好きだからね。唯一そこが息のできる場所だからね(笑)。

ターセム

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