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HANAYO Exhibition
Date: 1月27日〜2月5日
Location: VACANT

ベルリンを拠点に活躍する日本出身のマルチアーティスト花代の個展『においと光と笑いと記憶と涙の関係』が開催される。体と心の間にふと訪れる、直接的かつ無意識的な感覚に焦点を当てた作品が様々なメディアで表現される。また、1月28日には、宇川直宏氏とトークセッションも予定されている。

TAKU ANEKAWA Exhibition
Date: 1月22日〜2月3日
Location: Gallery Speak For

刺繍やシルクスクリーンを用いたアートワークなどで知られる姉川たくの展覧会「理想論」が開催中。今回の展示では、姉川氏のイラストレーションにスポットを当てた作品が展示されている。また、alfredoBANNISTERとのコラボレーションによる姉川氏のイラストレーションがあしらわれたオリジナルシューズも置かれている。

中村紋子「USALYMAN」展
Date: 1月13日〜2月16日 
Location: B GALLERY

写真と絵画を精力的に制作する中村紋子の新作展 『USALYMAN』 がB GALLERYにて開催。サラリーマンをテーマに、100人にも及ぶ様々な職種のサラリーマンを撮影した写真作品と、圧巻のデッサン力と色彩センスで描かれた絵画作品が展示される。

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TOGA | トーガ | Fashion Designer
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イノセントで愛らしい表情の中に垣間見せる、攻撃性。あるいは、成熟したエレガンスの中に秘められた、繊細さと力強さ。そんな筆舌しがたいさまざまな感覚を自由に体現しながら、女性の身体を覆い、そして露にする洋服—。
古代ローマの聖職者たちが身に纏った“聖なる衣”を意味する言葉をブランド名に冠し、1997年に産声をあげたトーガ。デビューから一貫して、トレンドのメインストリームに迎合することも、また、安直な服作りに傾倒することもなく、ファッションにおける独特の美学をひたむきに追求してきた。デザイナー古田泰子に、そのクリエーションについて聞く。

Text:名古摩耶


デザイナーを志したきっかけを教えてください。

小さな頃から、なぜか洋服だけは自分の意志で選ぶことが許されていたんです。しかも私が選ぶのはいつも、ツイードのセットアップなど、子どもらしからぬものばかり。すると、家族みんなで「センスがいい!」って大絶賛するんです(笑)。私には、何か特別な才能があるんじゃないかって。そんなこともあって、小学2年生くらいのときから、「ファッションデザイナーになる」と話していたようです。思春期になると意識的に、正統派美人の姉たちとは違う方向のファッション、スタイルを追求するようになりました。私はずっと、ファッションデザイナーが何なのかも分からないまま、自分に何かあるって信じ込んでいたんです(笑)。

そして、エスモード東京からエスモード・パリに進学されたのですよね。

学生時代は、デザインする=自分が好きなものを描いていればいい、という認識しかなかったのですが、ある人から、「どうして洋服の学校に行って、デザインを描いているの?」って質問された瞬間、疑問が沸いたんです。それからは、例えば電球のデザイン一つとってもコンセプトがあるんだと思い始めて。考え出すと、自分は一体何を伝えたいのか分からなくなってしまって、学校の課題もままならなくなってしまった。でも今振り返れば、あの時、器用に、適当に課題を終わらせることなく、一所懸命自分に向き合ったのが良かったのかもしれません。その代わり、及第点をもらえず卒業が危うくなってしまいましたが(笑)。そこで、先生の勧めもあって、パリ校へ編入しました。

TOGATOGA

パリで学んだことは何でしょう?

授業はともかく(笑)、生徒は世代も国籍もバラバラだったので、その中にいることで、生まれて初めて、自分が日本人であることを強く意識しました。帰国後、数ヶ月間、コムデギャルソンのパタンナーアシスタントのバイトをしたのですが、入社希望者が何人もいる中で、「どれだけ時間を費やしたら自分で作らせてもらえるのか?」という焦りばかりが大きくなって辞めてしまったんです。その後フラフラしていた時に、知り合いのスタイリストの方にお声がけ頂いて、CMの衣装制作を始めました。

そこからトーガを立ち上げに至るまでにはどのような経緯があったのですか?

CMの衣装製作は楽しかったのですが、撮影してしまえばそれで終わり。一過性で終わることより、生産ラインに則った服作りがしたかった。とてもラッキーなことに、ある雑誌の編集者の方にその話をしたところ、「誌面を4ページ割いてあげるから、自分の本当に好きな作品を作ってみたら?」とご提案頂いて。そこで発表した服は、当然、生産背景を考えて作ったものだったので、撮影後はどこかに売り込もうと思っていたんです。そうしたら、偶然その誌面を見たバイヤーさんから、オーダーがついたんです。そんなことを2、3シーズン繰り返して、展示会を開けるまでになりました。その後、事務所を開設し、そこが広い場所だったので「ショーをやろう」という風に、自然に広がっていきました。

ブランド設立から11年ですが、一貫して、トーガの洋服はとても感覚的ですね。

頭の中に漠然とあるアイデアを形にするとき、人によって、言葉だったり絵だったり、出てくる表現方法は異なりますよね。それが私の場合、いつも洋服。そういった感覚的な「こういう感じ」を具現化して、さらに発展させるためには、ボディの上に直接ピンを打ちながらパターンを組んでいく作業の方が好きなんです。自分の想像や平面の領域を超えたものが出来上がるから。ただ、やはり「トーガらしさとは何か?」「トーガを支える柱には何があるのか?」ということを常に考えているためか、クリエーションの根幹にあるものは、いつも同じなんです。限られた予算の中で「どうすれば能率的に、前回やったことを発展できるのか?」とか、「さらに崩したらどうなるんだろう?」とか。あるいは、前回の服を脱ぎ着している過程で偶然発見したシルエットをカタチにしてみるとか。やみくもに新しいアイデアを試すというよりも、毎シーズン、アイデアの取捨選択を繰り返しながら、パズルのように組み立てていく作業が、私にとっては自然だし、必要なことなんです。

TOGATOGA

06年春夏シーズンから、発表の場をパリに移されました。海外では、トーガの服に日本人的な独特の“性”を感じる、と評されることも多いですね。以前に古田さんは、それが自分の日本人としての“サガ”だと答えていらっしゃいましたよね?

例えば、HIROMIXのヌード写真と、テリー・リチャードソンのそれは、同じヌードでも私の中では全く異質なもの。テリー作品はとてもアメリカ的で享楽的な感じだけど、HIROMIXのものは、自己解放を求めている暗さがある。この感覚は時代が変わっても同じで、太宰治の作品にも同じものを感じます。つまりそれは、日本人の作家に共通している感覚なんじゃないかと思います。ヨーロッパの洋服は、西洋美術みたいにダイナミックでスペクタクルな感じだけど、私にはやはり、それは作れない。ただ、性に限らず、同時代を生きているからこそ分かり合えることがあるはずなので、文化、国境、世代を越えて、共感できる何かを見つけていくことに、とても興味があります。

では今、古田さんが共感している美意識とは何ですか?

パリに発表の場を移したことも影響していると思いますが、「成熟した色気」でしょうか。歳をとっても自分の性を否定することなく、逆に強みに変えている大人のヨーロッパの女性たちがトーガの服を着ると、さらに色っぽく強く見えるんです。それがとても素敵で。

TOGA

製作の場所は、今も東京。東京的なるものが、直接的にデザインに関係することはありますか?

東京じゃないと作れないと思います。だって、こんな町ないですよ。ラーメン屋でクダ巻けて、下世話な場所もこんなにたくさんあって…(笑)。昔は完璧に完成していないと世に出しちゃいけないという気持ちが強かったのですが、東京は、葛藤を作品に出してもいいんだということを教えてくれた場所です。

デザインもさることながら、トーガの洋服は、着た時のシルエットが独特ですね。

最近は意識的にヒップを強調するなど、フォルムに“丸み”を持たせることに執心しています。もともと日本人の身体は平坦だから、それを丸く見せるために、服と身体の間にあえて隙間を作るなどしています。そうすることで、着た時にまるで上から吊ったようなフォルムになるんです。あと、今気になっているのはドレス。重ね着しているわけでも何でもないのに、ドレス一枚にするっと袖を通しただけで、誰でも“ソノモノ”になる、というデザインにも興味があります。

最後に、「ファントム」と題された、08-09年秋冬コレクションについて教えて下さい。

毎シーズン、これをテーマに作ろうと決めてから始めるわけではなく、作る過程で派生していったことや、パタンナーやスタッフとの会話からキーワードが出てきます。「ファントム」の場合は、ファーを使いたいとか、布を重ねることで羽のように見せたいとか、そういう部分的なことから始まって、次第に、現実的じゃないもの、人間じゃないようなシルエットにしたい、という全体的な方向性が決まっていきました。現代は、何でも出尽くした感がありますが、あきらめないで、まだ何かあるはずと信じたいんです。だからやはり、ピンワークで立体をやっている中で出てきた偶然性を楽しめるくらいの時間と余裕が、私にもスタッフにも必要なんです。でも面白いことに、毎回何かしら発見があります。尽きませんね。

TOGATOGA

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