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MANABU IKEDA Exhibition
Date: 11月26日〜1月17日
Location: MIZUMA ART GALLERY

丸ペンを使った細密画による作品で知られるアーティスト池田学の2年ぶりとなる個展が、中目黒MIZUMA ART GALLERYで開催中。制作期間2年の大作『予兆』ほか1点が展示されている。作家インタビューは、INTERVIEWページで近日公開予定!!

77 BOADRUM
Date: 11月26日

2007年7月7日、ニューヨークで開催されたライブイベント「77 BOADRUM」の模様を収録した作品がリリース。ボアダムスを中心に、77台のドラムで一斉に演奏された驚愕のパフォーマンスの様子が、音源(2CD)、映像(DVD)、写真集にパッケージングされている。

KEIICHI TANAAMI Exhibition
Date: 11月22日〜12月28日
Location: NANZUKA UNDERGROUND

田名網敬一による個展『COLORFUL』が、渋谷NANZUKA UNDERGROUNDでスタート。田名網の初期作品にスポットを当て、60年代及び70年代初めに制作されたペインティング、ドローイング、映像作品、シルクスクリーンなど、当時の作品を再構築した新作のペインティング、立体作品が展示されている。

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KENJIRO HARIGAI | 針谷建二郎 | Art Director
針谷建二郎
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デジタル世代以降のマッシュアップ感覚から生まれる独自のグラフィックワークで、国内外から注目を集めたADAPTER。針谷建二郎の個人名義としてスタートしたその活動は、展覧会「No Wall Between The Art」の企画・運営を始め、従来のデザインの枠を越える試みを続けるなかで、徐々にその規模を拡大させ、常に00年代以降の「デザイン」を模索してきた。グラフィック、映像、Webなど様々な手段を用いた表現、自主メディア「Public/image.Label」の主宰など、拡散していくその活動を整理すべく、クリエイティブ・スタジオ「ANSWR」を立ち上げ、ネクストステージに突入したその活動の全貌を探るべく、ライブイベント「Public/image.FOUNDATION」開催を目前に控えた彼に話を聞いた。

Interview:野村奈央
Edit:原田優輝




まず始めに、キャリアのスタートでもあるADAPTERの活動について教えてください。

元々は25歳までマーケティング系の企画会社でWebデザイナーをやっていたのですが、もっと自分が好きなグラフィック作品を作りたいという欲求が根本にあり、色々考えてその会社をやめました。そして、アートワーク制作やグラフィック・デザインの仕事などをする時の個人名義として、2003年にADAPTERを名乗り始めました。この頃はまだ自宅で一人作業をしていましたね。また、そうした活動をする傍ら、現在のPublic/image.Labelの前身である「No Wall Beteween The Art(以下NWBA)」という展覧会をヒダタカヒロさんというクリエーターと2人で企画・運営するようになりました。僕自身はデザインオタクでコミュニケーション能力もあんまりなく、ヒダさんはサーフィンやスケートなどのストリートカルチャーに強い人なんだけど、僕とは真逆ですごく色々な人とコミュニケーションを取れるタイプなんです。正反対の2人の組み合わせによって面白い科学融合が生まれて、その展覧会では本当に面白い動きを作れました。展覧会に参加をしてくれた黒田潔さんや他社比社佃弘樹君を始めとして、その後の自分にとっての重要人物達と関われたのは、このNWBAのオーガナイズをしていたからだと思います。今考えてるとあり得ないくらいエキサイティングな出会いがたくさんありましたね。

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そのような活動を並行してやっていくうちに、グラフィックデザインをする自分と、イベントのオーガナイズをする自分の2つの人格が確立されていったんです。それからはADAPTERのアートワークを見て、仕事を依頼してくれる人たちとは別に、自分たちがオーガナイズしたプロジェクトをきっかけに集まってくれる人たちも増えてきて、段々と仕事が広がっていくようになりました。

アートワークを制作することと、イベントを企画・運営することは、まったく違う作業のようにも思えるのですが、それぞれにどのようなスタンスで取り組まれているのですか?

アートワークを制作する時は、個人的な感覚に頼っている部分がかなりあります。エモーショナルな感覚が重要というか。一方で、企画をオーガナイズしたり、プロジェクト全体を動かしていく場合は、ロジカルに進めていく必要がある。しばらくはその両方をADAPTERの活動として続けていて、個人的な衝動から物事が広がっていく感じなどがとても面白かったのですが、ある段階で場合によっては両者を切り離す必要性を感じたんです。
アイデア
アイデア

具体的には、どのようなところにその必要性を感じたのですか?

ADAPTERとしてのアートワークの”タッチ”のようなものが定着してしまって、そこから外れたデザインは受け入れてもらえなかったり、自分以外の多くの人が参加するようなプロジェクト等をやる場合、必ずしもADAPTERで産み出したグラフィックスタイルを重視しない方が面白い結果になる場合が出てくるようになったんです。もちろん相性が良ければ、自分のグラフィックの発想を入れ込んでいくことは今でも全然ありなのですが。あと、自分以外のスタッフをもっとピックアップしてあげたかったということも大きかった。今の自分の評価は、自分だけで作り上げたわけでは全然ないですから。そういう経緯があり、昨年立ち上げた新会社ANSWRでは、自分以外にも何人かディレクターを立てて、それぞれがチームを編成していけるようなクリエイティブ・スタジオを作っていくことを目指しています。

ANSWR設立によって、ADAPTERの位置付けにも変化があるのでしょうか?

今後は、ADAPTERの活動をよりパーソナルなプロジェクトと位置付け、ひとりのアートディレクターとしてのヴィジュアル表現や非常に小人数で本当に作りたい映像やグラフィックをストイックに追求していきたいと思っています。ADAPTERは、自分のエゴを込める場所なのかもしれません(笑)。

表現手段としては、これまで通りグラフィックや映像など様々なメディアを使っていくつもりなのですか?

そうですね。ただ、これまでグラフィック、映像、Webなど、次々と新しいことをやってきたのですが、それぞれを継続していくことを考えると、恐怖を感じることもあります。それぞれの世界の奥深さを知れば知る程、何もわかっていない自分を痛感するというか…。自分は本当に恥ずかしい人間だなと思いながら毎日闘ってますよ。
もちろん継続していくことで、技術は高まっていくのですが、同時並行でやっている分、どうしても他の人より追求のスピードが落ちてしまうし、目一杯になりがちです。だから、ひとつのことをストイックに探究している人への憧れはいつだってあります。以前、NANZUKA UNDERGROUNDで個展をやった時にも、デザイナーが展覧会をやるということについて、色々と考えるところがありました。でも、そういうことを経て、今では自分の得意な部分は、良くも悪くも器用貧乏にジャンルをまたがってやっていけるところだと思えるようになりました。並行して色々なものを連動させながらやることでしか産まれない新しい視点もきっとあると思いますから。
ラフォーレ

その一方で、ANSWRとしてはどんなプロジェクトを手がけているのですか?

ANSWRの場合は、ADAPTERとは違い、会社単位で考えているので、仕事にはかなりの幅を持たせています。ただ、完全にゼロから立ち上げることのできるプロジェクトを手がけていくことが理想ですね。これまでもPublic/image.関連で、展覧会やイベント等をやっていたので、ANSWR立ち上げ前から、企画寄りの仕事も結構あったのですが、今後はそういうプロジェクトをさらに増やしていきたいというのはあります。例えば、Revelations/というセレクトショップのプロジェクトは、元々展開していたBBS TOKYOという店舗のリニューアルをプロデュースする仕事だったのですが、ショップ名を考えるところから始まり、ロゴ作り、内装、さらにはショップで行う展覧会のプロデュースまで手がけています。また、スノーボードメ−カーのBURTONと一緒に作ったBURTON [ak] PROJECTというキャンペーンでは、展覧会から映像制作、WebまですべてをゼロからANSWRの皆と考えて作った企画です。こういう仕事をやりたくてANSWRを始めたので、このプロジェクトがカタチになった時はうれしかったですね。

REV
REV

そのようなプロジェクトに力を入れている理由はどのようなところにあるのですか?

編集的な発想で企画を立てて進めていくようなプロジェクトには、ダイナミックな魅力があるんです。それに、新しい時代のデザインということを考えた時に、グラフィック・デザインだけではない、別の生き残り方があるんじゃないかな、と。それはPublic/image.で、イベントや展覧会の企画・運営、フリーマガジンの発行などをしながら、ずっと模索してきたことなんです。そういうことが得意なデザイン会社は他にあまりないですし、そこは自分たちが少しだけ胸を張れるところなのかなと思っています。そうした色々な要素を連動させて展開していくために、ANSWRというプラットフォームが必要だったんです。

現在はグラフィック・デザインの位置付けも大きく変わってきているような気がします。

グラフィック・デザインは、今後「情報を伝える」という役割から離れていくような気がしています。『広告批評』が今年で廃刊になるということにも象徴されているように、広告の軸が紙からWebに移行しつつある現状のなかでグラフィック・デザインで生き残っていくためには、ある意味偏ったものじゃないと難しいと感じています。それは、昨年TDC賞の審査員をやらせて頂いた時にも肌で感じました。他の審査員の方と交流をする中で感じたことは、みんな王道を行っているけど、同時に異端でもあるということ。インフォメーションとしてのグラフィックデザインは、今後細かい情報伝達よりも「象徴」をカタチ作っていくことがメインになっていくと思っているのですが、唯一無二なものしか生き残れない時代になっていく実感があります。だからこそ、ADAPTERをより個人的なプロジェクトと位置付け、そこでは自分にしか作れないものにやっていきたいと思っています。また、僕が学生だった90年代は、極端な話、Macを使っているだけで新しかった時代で、インディペンデントな活動をしている人たちが今よりも注目されやすかった。でも、僕が独立した03年頃には、すでにそうしたムーブメントは終わっていて…。そんな時代のなかで、大きい会社のバックグラウンドがない自分が仕事を確立していくには、なんとか自分たちから流れを作っていく必要性があったんです。

蛍光本
蛍光本

そうした意識が、Public/image.などの自主的な活動につながっていったのですね。

そうですね。広告なども含めたデザイン業界全体を見渡した時に、自分たちでプロジェクトを立ち上げたり、ノンコマーシャルな極個人的な活動を続けているクリエイターは、間違いなく少数派だと思います。でも、そういう役割は絶対に誰かが担わなくてはいけないんです。Public/image.に関わってくれているクリエイターたちの中にも、そうした少数派の人たちが少なくありません。彼らにとって今は非常に厳しい時代かもしれませんが、あえてイバラの道を選んでいる人たちには共感するし、スゴく頑張ってほしいんです。

Public/image.の動きは、年々広がりを見せていて、より幅広い層に向けて発信されるようになってきていますね。

今話したような、コアな部分を突き詰めて、ストイックな表現をしている人たちの活動をより多くの人に伝えたり、企業との仕事などに巻き込んだりしていくことは、自分がやっていかなくてはいけない役目だと思っています。その意識は、Public/image.の前進であるNWBAの展覧会がスタートした時から変わっていません。当時から企業とタイアップをして、アートブックを作ったりしていたのですが、今後もそうした場をクリエイターに提供して、一緒に何かを作っていくことができればと思っています。

BURTON

Public/image.は今後どのような方向に進んでいくのでしょうか?

そもそもPublic/image.は、展覧会からスタートしていて、そこからフリーマガジンも生まれていったのですが、最初はメディアでも何でもなかったんです(笑)。それがいつの間にか、広告が入ったり、タイアップがついてくれるようになって「これは何なんだろう?」と不思議な気持ちを抱えながらやってきました(笑)。今でも、自分たちが辞めてしまえば、簡単に終わってしまうメディアですからね。でも、意外とそんなものなのかなと思っているところもあるんです。有名な雑誌なんかでも、一企業の機関誌やフリーペーパーのようなところからスタートしているものもありますし、何事も最初は誰かのエゴイスティックな動機から始まるものだと思うんです。ある意味「でっち上げられたメディア」としてスタートしたとしても、それがだんだん本当になっていったら面白いし、その過程を見ていきたいという気持ちがあるんです。

インタ−ネットが普及して以降、そのようなインディペンデント・メディアがまた増えてきているような気がします。

特に、小規模なWebマガジンなどを運営しながら、デザインの仕事も回していくという若いデザインチームが増えてきている気はします。そうした流れは今後さらに加速していくと思いますし、自分たちに続くネクスト・ジェネレーションにはスゴく期待もしています。

最後に、6月28日に代官山UNITで開催される「Public/image.FOUNDATION」について教えてください。

昨年4月に、フリーマガジンで展開してきた「Public/image.magazine」から、Webマガジン「Public/image.org」に活動の主軸を移したのですが、つい先日サイトのリニューアルもして、だいぶ整備されたものになってきたと思っています。だから、今後Public/image.に必要なことは、ブランドの魅力を高めて、より多くの人に認知してもらうことなんです。それを考えた時に、音楽イベントなどのカタチで現場を共有することの必要性を感じたんです。フリーマガジンを定期的にリリースしていた頃は、成果物としてのわかりやすさがあったのですが、Webマガジンになったことで、これからはリアルスペースをこれまで以上に意識的に作っていきたいと思っています。だからこのイベントはちょっとずつ大きくしていきたいですね。また今後は、ライブイベントだけではなく、自分達のプロダクトを産み出して販売したりとかもそろそろ本気で考えたいし、Public/image.のスペースを作れたらいいなと思っています。だから、NWBAの時のようにPublic/image.発の展覧会企画などもまた展開していきたいですね。

ICC

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