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柳川荒士 75年3月17日生まれ。広島県出身。03年秋冬シーズンより自身がデザインするブランド「ジョン ローレンス サリバン」をスタートし、ブリティッシュテーラーメイドを軸に、ミリタリーやスポーツテイストを加えたエッジの効いたスタイルを展開する。エレガントさを持った男性像をコンセプトに、シルエットやサイズ感、テキスタイル選びなどのディティールを大切にしたクリエーションを行なっている。現在はレディースラインも展開中。 contact PR01 Tel:03-3406-0430 Address:東京都渋谷区神宮前6-31-15 MANSION31 7A URL:www.john-lawrence-sullivan.com, www.pr01.com E-Mail:info@john-lawrence-sullivan.com, pr01_pressroom@hpgrp.com |
東コレ参加3シーズン目となる08年春夏シーズンは、核であるブリティッシュスタイルをベースにした美しいテーラードはそのままに、シャープな方向性を強めたジョン ローレンス サリバン。「テーラードブランドとして、今後もテーラードを基本とした服作りは変えない」という意思を貫くデザイナーの柳川荒士に、来る08-09年秋冬シーズンのコレクションについて、そして間もなくオープンする新ショップについて話を聞いた。
Text:小柳美佳
柳川さんは元ボクサーというユニークなバックグラウンドをお持ちですが、その後、古着の買い付けをするようになった頃から、イギリスの洋服には惹かれていたのですか?
そうですね。特に革ジャンとスーツがすごく好きでした。音楽もイギリスのものが好きでしたし。
どんな音楽を聴いていたのですか?
叔父の影響で中学生ぐらいからローリング・ストーンズを聴いていました。レコードジャケットを見て、テーラードジャケットにジーンズを合わせているスタイリングがカッコ良いな、と思っていました。
時々DJもされるそうですが、やはり今でも音楽からの影響は大きいですか?
ダイレクトなヴィジュアルとしてではなく、ニュアンスとして影響を受けることはあります。今だったらニューレイヴに代表されるようなディスコっぽさを洋服に取り入れることはありますね。あとMTVでPVをよく見ています。PVの作り方、映像の色やパターンが興味深いんです。例えばクラクソンズのPVはこれまでに何回も見ていますが、スゴくカッコ良い。ちょっとダサイけどエッジーなんです。その足し引きのバランスは、自分が洋服を作る感覚にも共通するのかなと思います。


JOHN LAWRENCE SULLIVAN 08SS Collectionより。
ジョン ローレンス サリバンのアイテムは、テーラードは美しいけれどシャープ過ぎず、完璧すぎない、どこか余裕を感じさせるのですが、そういったことは意識しているのですか?
意識しています。人が着るものなので余裕を残したいと思うんです。例えば、エッジーにしようと思ったら、ジャケットのラペルを広めのピークドラペルにしてウエストの位置を高めにするとか、いくらでもできるんです。でも、そんな服でとんがった感じを出すのは、僕にはあまりカッコ良いとは思えない。やはり洋服は、人が入って完成形なんです。そこにシャープな人が入ることでよりクールに見せるのか、それとも温かみのある人が入ってマイルドになるのか、ということが重要。だから、洋服には余地を残しておきたいんです。それを僕の場合は、ちょっと野暮ったい素材をシャープな形に落とし込むことで表現しています。
07-08年秋冬シーズンではホームスパンを使われていますが、素材へのこだわりは強そうですね。
自分のクリエーションの半分ぐらいは生地だと思っています。毎シーズン、まずテーマを決めたら、次に取りかかるのは生地作り。それからデザインに落とし込みます。生地は一部インポートを使用していますが、それ以外はすべてオリジナル。黒の単色のものでも毎回番手や組織を替えて作っているんです。
シーズンテーマはどのように決めるのですか?
日々生活しているなかで見つけます。例えば音楽だったり、マイ・ブーム的なものをリアルに出して行く方がいいのかなと思います。ブランドの一番大事なキーワードは「リアリティ」なので、自然と身近なものからデザインソースを見つけるようになっていますね。例えば本を読んで、深く掘り下げていくというのは僕には合わない。逆になるべくひとつのものを掘り下げ過ぎないようにしているくらいです。


JOHN LAWRENCE SULLIVAN 07-08AW Collectionより。
デザインをする上で、理想の男性像はいますか?
シーズンによってですね。アイコン的存在になる人がいれば、という感じです。でも、僕は基本的にシーズンテーマをひとつに限定して、それを強く打ち出すのが好きではないんです。僕の作った洋服を見たり買ったりする人たちに特定のイメージを押し付けたくないので。ここ数シーズンはショー形式で発表していますが、見てもらった時に感じてもらえなかったらダメだと思うんです。後付けでコンセプトを説明して納得してもらうというのでは、力不足だと思ってしまいます。
柳川さんの意図していたテーマから離れた解釈をされても構わないと?
それは仕方ないですね。ジャーナリズムはそういうものだと認識するようになりました、3回ショーをやって(笑)。
今シーズン(08年春夏)のコレクションについて教えてください。
デビューシーズンはフレッシュに受け止められ、2回目はすごく好評でした。それを踏まえ、今回は自分ではスゴくチャレンジしたつもりです。ストイックに、削ぎ落として見せることを考えました。前回は、素材やコーディネイトを足し算をするようなコレクションが好評でしたが、自分自身の中でそれは終わったことだったので、今回は冷たく見せたかった。でも、それがトレンドっぽく見えてしまったのかもしれません。好評だった前回のイメージを引き継いだものを発表すれば良かった、と言う人がいるかもしれませんが、それだと足踏みをしているように感じてしまうんです。


(左) 08SS Collection、(右) 07-08AW Collection
具体的にチャレンジされたポイントは?
前回は、タータンチェックやアーガイルなどを使っていたのですが、今回は「柄を使わない」「色を削ぎ落とす」「同じ色でも素材の違いで見せる」ことを心がけました。ただ、3シーズンやってきて感じたのは、僕は削ぎ落としていくことがあまり向いてない、ということ(笑)。基本的にド素人がファッション業界に殴り込みをしているような感じなので、もっと思い切ってぶつかって行く方がいいのかなと感じています。次の08-09年秋冬シーズンは「勢い」を見せたい。もっとパワフルに、エンターテインメント性を大切にしたいんと思っています。実は今までで一番手応えがあるんです。「どうだ!!」という感じで発表したいですね。
エンターテインメント性というところでは、ボクシングの試合とファッションショーには共通点もあるかもしれないですね。
そうなんです。どちらも長い時間をかけて準備するけど、本番は短時間で終わってしまう。その場が勝負ですよね。終わった後の達成感なんかも通じるものがあります。ファッションショーを一番楽しんでいるのは、実は自分。年に2回のお祭り気分で、「自分たちが楽しいことをやろう」「どうせやるなら一番になろう」という気持ちでやっています。
2月29日にはショップオープンも控えているそうですね。
はい。洋服をコーディネイトするように、振り幅を持った内装にしました。硬さ、冷たさ、温かさをミックスしたお店にしたいなと思っています。直営店なので、内装もシーズンテーマに合わせて替えることもできますしね。




















