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ヒップホップレジェンドのスチャダラパーと、世界的にも評価の高いインストゥルメンタル・バンドのSLY MONGOOSE、そしてSDP3本目のMCでもあるエレクトロ・マエストロ、ロボ宙からなる新人バンド。07年から活動を始め、アルバムリリース前に、すでに「ARABAKI ROCK FEST.07」「TAICO CLUB」ゆらゆら帝国やInkとの日比谷野音対バンライブ、「Sense of Wonder」「RISING SUN ROCK FESTIVAL 2007」などに出演し、大所帯・大型新人バンドとして話題をさらった。待望のファーストアルバムをリリースしたばかり。初回受注限定生産盤は、福岡サンセットライブ2007の映像と、メキシコ発の子供職業訓練パビリオン「豊洲KidZania Tokyo」にてロケを敢行したPVを収録したDVD付き。
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THE HELLO WORKS
URL:www.thehelloworks.com |
バンドとラッパーの融合となると、結成からじっくりと時間をかけるか、よほどコンセプチュアルに練り上げないと、中途半端なものになりがちだ。が、THE HELLO WORKSを結成したこの3組は、むしろキャリアの少ないそこらの若手バンドよりも気心知れた仲であろう。ライヴ活動からスタートしたバンドだけあり、ドロップされるニューアルバム『PAYDAY』には、テンション高めの曲が多く収録されている。3MCの掛け合いは、もう何も心配することのない完璧なマイクリレー。バックを固めるSLY MONGOOSEは、よりグルーヴィに、ダンスフロアにも直結するようなトラックを奏でている。そんな新人バンド、THE HELLO WORKSから、MCのボーズ(スチャダラパー)とベーシストの笹沼位吉(SLY MONGOOSE)に話を聞いた。
Text:大草朋宏
THE HELLO WORKS結成の流れから教えて下さい。もともと仲が良い3組ではありますよね?
ボーズ(以下B):はい、そうですね。SLY MONGOOSEの前回のアルバムに、スチャダラとロボ宙で参加した時から、「できたら一緒にやりたい」と思っていたんです。大体そういうのって結局やらないんだけど(笑)、今回タイミングが合って、やることになりました。
今年の夏は、楽曲リリースよりも先に、ライヴを頻繁に行っていましたね。結成当初も「ライヴをやっていこう!」というところから始まったのですか?
B:バンドをやるとなった瞬間から、「もうライヴをやっていきましょう」みたいなノリになって。どんどんライヴが決まっていったから、それに向けて曲を作るしかない感じでした(笑)。
笹沼(以下S):最初はスチャダラのリリックに、簡易に曲を付けてしのいでいましたね(笑)。

ライブからスタートということになると、オーディエンスからするとその場で初めて聴く曲ばかりということになりますよね?
B:そう、それがデビューした頃の感覚に近かったんですよ。いきなり出てきて、誰も知らない曲でどれだけ盛り上げられるか? というところで楽しんでいましたね。スチャダラだと、「もう何年一緒にいるんだ」みたいな感じで、どうしてもパターン化してくる…。MCをしていても「またアニのこのパターンか(笑)」みたいになってくるけど、こういうライヴだと全然違うものが出てくるから楽しめましたね。(他にメンバーがいるから)アニに振らなくてもいいんだって(笑)。
S:リハスタで何回もやるより、ライヴを1回やる方が見えてくる部分も多いんですよね。
今回のアルバムでは、ライヴで試みたことや、それに対するオーディエンスの反応などを踏まえた作品になっているという感じなのですか?
S:フェスとかイベントって、自分たちの演奏時間はたかだか30〜40分じゃないですか。そこにMCとかも入るから、いろいろなバリエーションの曲はやる暇がないんですよ。だから割とアッパーな感じの曲が優先になりました。結果的に、それがこのアルバムのベースになっていますね。
B:新人バンドっぽい元気のいい感じで、まずはノリのいいものをね。
このアルバムにいたるまで、どのくらいの曲を作ったんですか?
S:プリプロの段階で20〜30曲位はありましたね。今回は収録出来なかったんですけど、割と淡々とした曲が多かったです。


左/ボーズ(スチャダラパー)、右/アニ(スチャダラパー)
制作はどのように進んでいったのですか?
S:シンコちゃんがモチーフとなるようなレコードを持ってきたり、僕らがリズムのアイデアやギターのリフだったりをプレゼンしたりとか。たまにビックリするくらいスチャダラが反応しない曲とかがあって(笑)。
B:そういう時はお菓子食べながら、「あのドラマ観てる?」みたいな(笑)。
SLY MONGOOSE側としては、ラップがかぶさってくることを意識して曲作りを進めていった部分はありますか? 一方でスチャダラ側は、バンドとしてガッチリやるのは初めてだと思うのですが。
S:ライブの時は、基本的にボーちゃんがコンダクター的な役割なんだよね。ボーちゃんから「お前帰れ」って指示が出たら、すみやかに帰らなければならない(笑)。
B:「ヒップホップっぽいのをバンドでやってみてよ」とか、「サウスっぽいチキチキしたのを生でやったら面白いんじゃないか」とかをみんなで話しながらやれたので面白かったです。スチャダラで作れる曲だったら、あまり一緒にやる意味がないですしね。


左/シンコ(スチャダラパー)、右/ロボ宙
ところで、THE HELLO WORKSというバンド名はどのように決まったのですか? 言葉だけを聞くと、割と辛辣な印象も受けるのですが。
B:最初は、「ペンダンツ」とか「イヤリングス」とか何でもない感じの名前がいいんじゃないかと話してたんです。でもイマイチしっくりくるものがなくて…。その時にアニが「いいじゃん、THE HELLO WORKSで」って。
S:その時は誰もピンとこなかったんだけど、一晩おいてみたら「悪くないねぇ」って(笑)。
B:確かにある意味厳しい名前ではあると思います。友だちとかがハローワークに通っているのを見ていると、笑えない。だけど、それでもあえて笑える感じにできればいいかなと。
歌詞もかなりバンド名に引っ張られた内容になっているように感じました。
B:確かに「ペンダンツ」だったらこんな歌詞にはならないもんね。THE HELLO WORKSって名前で恋愛の歌詞もアリかもしれないけど、最初のアルバムはストレートにコンセプトが出たほうが面白いかなと。田口トモロヲさんのナレーションも完全にギャグだけど、半分マジみたいなね。
その田口トモロヲさんがナレーションを務める「プロジェクト“HELLO”」という曲では、音楽業界への批判や自分たちの立場などがストレートに謳われていて、このバンドやアルバムのコンセプトが集約されているように感じます。
B:あれはストレートな冗談なんだけどね(笑)。それを真顔でやっているのが面白いんです。トモロヲさんにやってもらうなら、思いっきりハードにした方がいいんじゃないかと思ったんです。
S:オレのくだりはわりと真実(笑)。うちの家族が聴いたら、絶対笑わないと思う(笑)。
「仕事」や「お金」といった題材が、アルバム全体のテーマになっているようですね。
B:ボクたちはこの歳になってまで音楽をやってきたんですけど、同年代で別の仕事をやっている人でも、違う場所で同じようなことを感じているだろうなって思うんです。だから、自分たちのことを歌っていれば、同じように社会に違和感を持っている人たちもピンとくるんじゃないかなと。

そのようにアルバムトータルで方向性が固まっていくなかで、スチャダラの名曲「今夜はブギーバック」も収録されています。ここにはどういう経緯があったのですか?
B:小沢くんがいるわけじゃないし、スチャダラ単体のアルバムだとしたら、絶対にやらなかったと思うんだけど、THE HELLO WORKSならいいかなと。スチャダラでやるのとはまったく意味が違いますかからね。責任がひとつなくなりますよね(笑)。この曲に参加してくれたハナレグミの永積くんとは前から友だちだったし、今年は何回かフェスでも一緒になったり、彼自身スチャダラを好きでいてくれてるから、今回のコラボはうれしかったですね。
SLY MONGOOSE側としては、この曲をやるということはハードルが高かったような気がします。特にベーシストとしては、短いですがソロパートもありますよね。「ここでベースラインがくる!」って、ブギーバックをよく知っている人ならば……
B:キモだよね〜(笑)。
S:じゃあ録り直しだな。家でもう一回聴いてみてから(笑)。
最後に、今後の展開などを教えてください。
B:もし、THE HELLO WORKSが好評だったら、「最初からこっちでした」みたいに乗り換える準備はできてます(笑)。「なに? スチャダラパーとか最近やってないんですけど。THE HELLO WORKSのボーズです」ってね(笑)。
TOUR INFORMATION
THE HELLO WORKSによる全国ツアー「PAYDAY TOUR 08」が開催決定!!
2月11日 福岡 BEAT STATION
2月13日 大阪 BIG CAT
2月21日 東京 SHIBUYA-AX
more info:HOT STUFF PROMOTION












