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日本人グラフィックアーティストMinori Murakamiとドイツ人カメラマンZoren Goldにより、00年に活動スタート。L.A.、ニューヨークで活動後、 02年に東京に活動の拠点を移す。 東京では、フォトグラファー、アートディレクター、映像ディレクターとして、UA、カヒミ・カリィ、野宮真貴、平井堅などを始め、国内外の雑誌、広告、ファッション、音楽の分野で活動している。06年には、ドイツの出版社ゲシュタルテンより、初の作品集『Object That Dreams』をリリースした。
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Zoren Gold & Minori
URL:www.mi-zo.com E-Mail:minor@sea.plala.or.jp |
<ドイツ人フォトグラファーのゾレン・ゴールドと、日本人グラフィックアーティストのミノリによって、00年に活動を開始したZOREN GOLD & MINORI。観る者のイマジネーションを強烈に喚起する刺激的なイメージの数々は、国内外から大きな注目を集めると同時に、ヴィジュアル表現の未来を感じさせてくれる新たな可能性に溢れている。そんな唯一無二ともいえる彼らの世界観は、一体どのように生み出されているのだろうか? その秘密を探るべく、目黒区にある彼らの自宅を訪れた。
Text:原田優輝
おふたりがユニットを組むことになったきっかけを教えてください。
ミノリ(以下M):元々L.A.でゾレンがフォトグラファーとして活動していて、私がたまにモデルをしていたりしたので、ユニットを組む前から知り合いだったんです。ある時、私の誕生日パーティに彼が来てくれて、記念写真を撮ってもらったことがあったんです。その写真を見た時に、普通の人に撮ってもらうものとはまったく違う独特の美しさがあって、とてもビックリしたんです。この人はタダ者じゃないなって(笑)。私が元々タイポグラフィが好きだったこともあって、彼の写真と、グラフィックを一緒に表現できたら楽しいんじゃないかと思い、99年頃から一緒に活動するようになりました。
ゾレンさんは、ミノリさんとユニットを組む前から、フォトグラファーとしてのキャリアは積まれていたのですか?
ゾレン(以下Z):いや、20代の頃は定職に就かないで、バーテンをやっていたり、旅行をしたりしてフラフラ暮らしてたんだ(笑)。元々写真は好きだったし、撮影もしていたんだけど、大きく変わったのは中古のMacを買った時だね。そのMacにPhotoshopが入っていて、それがとても面白かったんだ。それまでの撮影→暗室作業という流れに、少し退屈を感じていたから、いつでも好きな時にクリエイティヴなイメージが作れるPhotoshopがより面白く感じられて、昔自分が撮った写真とかをいろいろ加工したりするようになったんだ。当時はL.A.にいたんだけど、その時に色々作っていたイメージをレコード会社の人に気に入ってもらえて、ミュージシャンのジャケット撮影やデザインなんかをやるようになったのが最初の仕事だったと思う。その後、ニューヨークに渡り、02年からは東京に拠点を移して活動しているよ。

PHENOMENON CATALOGUE A/W 2007
ミノリさんはゾレンさんと出会う前からグラフィックデザインをされていたのですか?
M:L.A.のデザイン事務所でインターンからスタートしたのですが、そこでの仕事があまり面白いものではなくて、もっとクリエイティヴなことをしたいという想いをずっと抱えていたんです。メジャーなものを扱っていけばいくほど、アメリカの西から東まですべての人が理解できるような信じられないデザインをやらなくてはいけないことも少なくなくて…。そういうことをやっていると悲しくなってくるんですよ(笑)。それで、仕事の裏でコソコソとイラストとかを描き始めて、いくつかの出版社に作品を見せに行ったりして、イラストの仕事もするようになったんです。そんなある時、『SURFACE』で、何かやらないかという話があって、その時にゾレンと一緒に作ったものが、私たちの最初の作品だと思います。それはあまりにブッ飛びすぎていたので、結局使ってくれなかったんですけどね(笑)。
作品を制作される時の過程を教えてください。
M:ケースバイケースですが、まず撮影した写真のなかから1点を選んで、それを色々話し合ったり、PCで加工したりしながら、良い感じに見えてくれば、さらに詰めていくという流れが一番多いですね。それが一番アーティスティックに作品が作ることのできるやり方なんです。

NICO INTERNATIONAL / Luxemburg
では、事前に絵コンテを描いたりすることはあまりないのですか?
M:ないですね。リファレンスになる写真をクライアントに見せたりはしますが、絵コンテを作って、それを目指して撮影したり加工したりしていく流れはスゴく不自然な気がしてしまうんです。最初から計算してやってしまうと、カタチになった時につまらなく見えてしまうことが多い。逆に未完成の時の方がフレッシュに見えたりするんです。だからふたりでやるときはあまり何も考えずにフローにまかせてやっています。今の広告業界ではADが描いたコンテを元に撮影を進めることが多いと思うのですが、それが原因で、日本に本当の意味でアーティスティックなフォトグラファーが少なくなってしまっていると感じています。ADが描いたコンテ通りに撮るのでは、結局誰が撮影をしてもあまり変わらないということになってしまいますからね。
現場での役割分担はあるのですか?
M:写真を撮るのはだいたいゾレン。私はポーズの撮り方を指示したり、スタイリングをしたりと、割となんでもやっていますね。最近カメラを買ったので自分でもたまに撮ろうかなと思っているんですけどね。
現場で撮影している時には、PCで加工したときのイメージもしているのですか?
M:私に関しては、そういう場合もあります。でも、撮影した写真を見て、そこからインスピレーションを得ることの方が多いですね。
Z:僕の場合、撮影している時は、トランス状態になっているから、現場ではそのフレームの中で満足している。その後に撮った写真を見て、こうしたいと思うことはもちろんあるけどね。
M:そこで言い合いになることもよくありますね(笑)。

CREAM MAGAZINE HONG KONG
ゾレンさんはご自身で撮影された写真を加工されたりすることはあまり厭わないのですか?
Z:全然気にしないよ。自分の写真がどうということよりも、より良いヴィジュアルを作ることが重要だからね。元々デジタルフォトグラフィというのは、PC上のもので、インクジェットプリンタで出すワケだから、結局どこからどこまでか写真なのか? という話にもなってしまうしね。
おふたりの作品からはフェティシズムが感じられるのですが、その作風はどのようにして生まれたのですか?
Z:なんでそうなったのかよくわからないんだ(笑)。
M:エロティシズムを興味の対象のひとつとして表現はしていますが、それが特別なものと思っているワケでもないんです。特別エロティックに見せようというよりは、むしろ当たり前のものとして捉えているのかもしれません。人間の肉体は美しいものだと思うし、セクシュアリティというものは元々人間の本能として備わっているもので、それと共に生きているというのは当たり前のような感じがするんです。それを悪いこととして否定するのではなくて。肉体的な表現はどうしても社会性や道徳性に関わってきてしまうし、私たちの作品を見て、女性を虐待しているという人もいるけれど、それは私たちの視点ではなくて、見ている人のイメージだと思うんです。


(写真左) ATOMICA / USA、(写真右) LIVRAISON / SWEDEN
見る人を刺激したり、挑発するというよりは、人間の本質的な部分を見せている感覚なのでしょうか?
M:そうですね。人間のひとつの有様みたいなものなんじゃないかなと思っています。あと、もしかすると作品を作ることが自分にとってのセラピーなのかもしれないとも思っています。
最近はどのようなお仕事をされているのですか?
Z:イタリアのシューズメーカーの広告写真などをやっているよ。
M:今年は良い年になりそうかなと思っているんです。スゴくクリエイティヴなオファーが色々来ているので楽しみですね。
海外のお仕事もかなり多いようですね。
M:そうですね。パリ、スイス、L.A.にそれぞれエージェントがあって、彼らが話を持ってきてくれるんです。今はインターネットもあるし、世界中からいろいろなオファーがあるので、日本より海外の仕事の方が多いかもしれません。海外では、あまり写真とかグラフィックという垣根がないので、私たちのスタイルが受け入れられやすいのですが、日本の場合、どういうカタチで作品が上がってくるかがわからなくて、コントロールしづらいためか、オファーはあまり多くないですね。
今後やりたいことがあれば教えてください。
M:大掛かりな作品にチャレンジしたいですね。広大なロケーションでやったり、大きなセットを作ったり。ごまかしのきかないことをやりたいんです。そのなかで本当に自分たちが良いと思えるものを探っていければと思っています。仕事の内容が大きくなればなるほど、リサーチも必要になるし、プロデュースもしていかないといけないので、二人で全部やろうとすると大変だし、限界もあるんだけど、最近はそういうものが面白くなってきていて、私たちの新境地のような感じがしているんです。
ZOREN GOLD & MINORIは現在アシスタントを募集中です。興味のある方は、minor@sea.plala.or.jpまでご連絡ください。

TARO GOLD





























