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75年北海道生まれ。96年にロンドンに渡り、Camberwell College of Artsに入学。98年に帰国し、IDEE gallery、B gallery 、Gallery Speak For、Rocket、Spitz gallery、New Image Art Galleryにて作品を展示。『アイデア』『SWITCH』『spectator』『VICE』(UK/JAPAN)『Dazed & Confused』(UK/JAPAN)『APE』(UK)『COMPOSITE』『ESQUIRE』『ecocolo』等、国内外のメディアで作品を発表。同時にUKバンド、BRIDGE AND TUNNELのアルバム・アートワーク、都内クラブのステージ・バナー製作、有楽町阪急のメイン・ウインドウのディスプレイを手掛けるなど、ペインティング/ドローイングという枠に収まらない幅広い活動を展開。特にcolette、euforia、BEAMS等のセレクトショップで展示、販売した手描きのTシャツやジャケットなどのアイテムが大きな反響を呼ぶなど、そのクロージング製作も国内外で高く評価されている。06年には BECK のニューアルバム『information』のカバーアートワークにも作品を提供した。
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やぶのけんせい
URL:www.kenseiyabuno.com E-Mail:letter@kenseiyabuno.com |
アートやファッションなどの垣根を越え、国内外のギャラリーやセレクトショップ、雑誌などで独自の作品を発表してきたアーティストやぶのけんせい。一度みたら忘れられないシュールでどこかキュートなその作風は、国外での評価も高く、昨年発表されたBECKのニューアルバムのためにアートワークを提供するなど、年々注目度が高まっている。今夏、東京B GALLERYとロンドンDAZED GALLERYで、写真家梅川良満と開催する自身3年ぶりとなるエキジビションを直前に控えた彼に、その独特な創作スタイルから今回の展覧会についてまで、様々な話を聞いた。
Text:原田優輝
いつ頃から絵を描き始めるようになったのですか?
幼稚園の時から絵を習っていました。その前から描いてはいたと思うんですが、ちゃんと画用紙に描くようになったのはその頃からです。
その頃はどのような絵を描いていたのですか?
幼稚園の頃やその前は、木など自然のものや、『宇宙戦艦ヤマト』とかを描いていました。小学生になってからは『ドラゴンボール』や『ガンダム』、『北斗の拳』なんかを描いてましたね。マンガの影響はかなり受けています。手塚治虫も大好きですし。アメコミとかも好きなんですが、日本のマンガはクオリティが高いのがスゴい。
いつ頃までそういった絵を描いていたんですか?
中学生くらいまでですね。高校になってからは人物画を描くようになりました。高校を卒業してしばらくした後に、ロンドンに留学したんです。向こうではアートスクールに通っていたんですが、いろんな人がいて勉強になりました。アート以外にも色々学びましたね。

その頃はやぶのさんのオリジナルスタイルで描くようになっていたのですか?
そうですね。一番最初に自分の作品だと思えた絵があって、それは今でもとってあります。水彩画でモンスターを描いた作品なんですけど、自分にとっては今でも大切なものなんです。その時の感動や勢いを忘れちゃいけないと思っているので。
その後、日本に戻られてからの経緯を教えてください。
帰ってからはイデーの黒崎さんに出会えたことが大きかった。僕みたいな無名のアーティストを使ってくれるところとか、黒崎さんの考え方は今でも素敵だと思っています。岡本俊子さんのご自宅にも呼んで頂きました。ああいう情熱あふれる素敵な方が亡くなって、大変寂しいです。それ以外にも、有名無名問わず、とてもユーモアある方達と出会えました。その後、イデーのデザイナーの方たちとも知り合って、色々使ってもらっていたんですが、そこから徐々に広がっていきましたね、海外のコレットとかでも展示され、海外にも広がっていきました。
8月にB GALLERYで、9月にUKのDAZED GALLERYで、それぞれ写真家の梅川良満氏と二人展『FANCY HEAD』を開催するということですが、そのきっかけを教えてください。
僕がUKのDAZED GALLERYに以前からアプローチをしていて、正式に個展をやることが決まったんです。その話を梅ちゃんにもしたんですけど、そしたら彼も一緒にやりたいということになって。同時期にBEAMSのギャラリーにも話をしていたので、両方とも2人でやることになったんです。

『FANCY HEAD』展より
『FANCY HEAD』展の展覧会レポートはこちらから。
写真と絵という異なる分野で表現をされている2人が、合同で展覧会をすることに違和感はなかったのですか?
まったくありませんでしたね。分野は違うけど、表現するということで考えればあまり境界はないと思ってます。お互いの考えていることや言っていることがスゴく分かり合えるんですよね。だからとても自然な流れだったし、こういう機会があっても良いかなと思ったし。
実際にはどのような展示になるのでしょうか?
基本的にはそれぞれの作りおろし作品を別々に展示することになると思います。お互い好きな作品を作るだけですが、どういう展示にするかはギリギリまで考えようという話はしているので、まだわからないのですが。
やぶのさんはどのような作品を制作されているのですか?
これまでに良いと思ってストックしていたものや、これから考えていくものをどう見せていくかというところを模索しているところです。その時々によって、いろいろポイントがあるんですよね。去年はこれをやっていたけど、今年はこれをやろうとか。

『FANCY HEAD』展より
他のアーティストの作品から影響を受けることはあるのですか?
人の作品を見て、スゴいと思うことはもちろんありますが、自分の作る作品に影響が出ることはありません。自分の作品はあくまでもオリジナルであるべきだと思っています。
作品を作る時のプロセスを教えてください。
普段からストックを貯めていて、そこから引き出すことが多いですね。普段、紙に描いたりしたものをとっておくんです。以前は、描いたものの中から良いものだけを残していたんですが、最近は描き始めたものはコンプリートさせることがほとんど。良くないものは最初から描きません。
描き始める前から、完成時のイメージは見えているのですか?
ハッキリ見えていますね。逆に描いていく途中で徐々に見えてくるようではもうダメというか。描きたいものがあるから描くワケで、描くものがなかったらそもそも最初から描かないですからね。だからラフスケッチも描かずに、直接キャンバスに描いていきます。あとは完成に向かってひたすら作業に徹します。


やぶのさんは海外での展示もされてきていますが、日本と海外の作品に対する反応は違いますか?
やっぱり違いますね。海外だと作家の名前があまり知られていなくても、作品を見て良いと思ったらスグ買ってくれることも多い。観る人にそれだけの想像力があるんだと思います。
日本だとアーティストのネームバリューだけがポイントになりがちですよね。
そうですね。でもそれも大事だとは思うんです。投資という観点からすると、それが保険になるわけですからね。村上隆さんの絵は1億円とかですもんね。

『エ!』at Beams Gallery(2000)
村上さんらが牽引している日本のアートビジネスの状況はどのように見ていますか?
ああいう人が出てきてくれて良かったと思います。ビジョンが、スゴく明確な人だと思います。村上さんの作品はオリジナリティがあるし、クオリティも高いですしね。順応能力があって、戦略的な部分も素晴らしいと思います。自分のビジネスモデルを確立してやっていくのは大切だと思います。一人でやってる自分なんかは特にそれが必要だと思っているので、その辺りは今後も考えていきたいところですね。
やぶのさんの作品を見た人たちに感じて欲しいことはありますか?
波長が合って、気に入ってもらえればラッキーだと思っています。素晴らしい作品を作っていても、生涯作品が売れない人っていますよね。それはやっぱりスゴく不運だと思うので、同じ時代に生きている人に評価してもらいたいですね。

Exhibition at Gallery Speak For January 2004































